2024年度
開催日程 | 年7回(4月~6月、9月~11月、2月)
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開催形式 | Web開催(インターネット上でカンファレンス動画を期間限定で配信) |
場所 | 2階 講堂
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時間 | 19:00~20:30 |
対象 | 医療に従事される方が対象のカンファレンスです。 |
参加費 | 無料 |
備考 |
閲覧には、パスワードが必要になります。 お問い合わせ先 【事務局】 福岡市立こども病院 こども病院カンファレンス担当 |
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開催回 | 講演内容 |
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第350回 2024年04月16日 |
「血尿」のあれこれ(リフレッシュコース)腎疾患科:渡辺 ゆか 「血尿」は日常診療でよく出会う主訴だが、実際には血尿ではないものや糸球体性血尿、非糸球体性血尿があり、原因に関しても、経過観察可能なものから緊急性のある重篤な疾患まで多種多様である。今回は、血尿の患者さんに出会ったときの評価の手順を再確認し、実際の症例をもとに「血尿」の診療で出会うピットフォール、commondiseaseから重篤な疾患まで具体的に概説する。 新生児・乳児胆汁うっ滞に関する最近の知見(リフレッシュコース)小児外科:林田 真 胆汁うっ滞は胆汁に分泌されるべき成分が血液中は肝外の組織中に見られることであり、血清の直接ビリルビン値は異常を示す。母乳性黄疸や生理的黄疸にまぎれて直接ビリルビン高値の胆汁うっ滞を見落とされ易く、なかには予後不良な疾患も含まれる。新生児および乳児の胆汁うっ滞の原因は非常に様々で、それらの病態および遺伝子検査等に関して最近の知見について解説する。 |
開催回 | 講演内容 |
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第351回 2024年05月21日 |
ADHDについて(リフレッシュコース)こころの診療科:宮﨑 仁 ADHD(注意欠如・多動症)は発達障害の一つで、不注意症状(忘れっぽい、集中が続かない)と多動衝動性(じっとできない、待てない)を特徴とします。特性が強い場合、学業や友達関係に支障をきたし、二次障害に至る場合もあります。当日は、ADHDの診断、対応、治療などについてお話します。 気道確保と血管確保(リフレッシュコース)麻酔科:賀来 真里子 麻酔科ではマスク換気や気道デバイスによる気道確保が日常茶飯事ですが、気道確保は準備が肝心です。麻酔科で行っている術前の気道確保に関する評価、特に気道確保困難を予想する要素や、気道確保の準備、特殊な気道確保デバイスなどについてお話しします。また、血管確保について当麻酔科で行っているちょっとした工夫やコツについてもお話しできたらと思います。 |
開催回 | 講演内容 |
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第352回 2024年06月18日 |
幼児期・学童期に診断された心室中隔欠損症の2例(リフレッシュコース)循環器科:倉岡 彩子 新生児期に治療介入を要さない先天性心疾患の多くは、乳幼児健診から学校心臓検診、予防接種時診察などを契機に診断される。今回、3歳で診断された大きな心室中隔欠損症、12歳で診断された大動脈弁逸脱を伴う心室中隔欠損症を経験した。いずれも心雑音が聴取され、通常の乳児健診や学校心臓検診を受け、12歳の症例は他疾患手術歴があった。身体所見の重要性と聴診のポイントを含めて症例を提示する。 こどものあざのみかた(リフレッシュコース)皮膚科:工藤 恭子 あざは赤、黒、茶、青、白、黄色など種類が豊富です。生来ある細胞が部分的に増殖(白の場合は欠失)しており、胎児期に細胞が分裂・遊走する際に部分的に生じたモザイク変異です。分布は小さいものから広範囲のものまであり、症候群の一症状である可能性もあります。治療できるあざなのか、治療するならレーザーか切除か、治療時期はいつが最適か、など診療のちょっとした疑問はありませんか。知っていて損はないあざのお話です。 |
開催回 | 講演内容 |
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第353回 2024年09月17日 |
こどもに優しい検査の選択(リフレッシュコース)放射線科:伊東 絵美 小児は体格も正常像も成人とは異なり発育に伴って変化し、病気の種類、頻度も成人とはかなり異なるので、画像検査においても小児に関する知識と小児に合わせた対応が、小児医療に関わる医師や画像診断医に求められている。また、小児では画像検査に伴い鎮静が必なことが多いため、検査時の安全確保も重要である。以上のような小児の画像診断における検査の正当化・最適化について、画像診断医の立場からお話させていただく。 二分脊椎症に合併,併存する病態の紹介:デルモイド,OEIS(トピックス)脳神経外科:村上 信哉 二分脊椎症(開放性,閉鎖性)に合併,または併存する病態について自験例から解説する. |
開催回 | 講演内容 |
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第354回 2024年10月15日 |
急性脳炎を合併した川崎病(トピックス)集中治療科:丸谷 健太朗 川崎病は、乳幼児に好発する原因不明の全身性血管炎症候群である。日常診療でよく出会う疾患だが、症状は多岐にわたり、川崎病の0.09%に脳炎・脳症を合併するとされる。今回、急性脳炎を合併した川崎病の5歳男児について症例提示する。脳炎・脳症を合併した症例では、川崎病の臨床経過に特徴があるか、また、神経学的後遺症はどうかなど、文献レビューを行い報告する。 血管腫・血管奇形に対する内服療法について(トピックス)形成外科:川上 善久 乳児血管腫、リンパ管奇形(リンパ管腫)、静脈奇形(海綿状血管腫)など、血管腫・血管奇形にはさまざまな病態がある。手術や硬化療法をはじめ、さまざまな治療が行われているが、2016年に乳児血管腫に対してヘマンジオルシロップが、2021年にはリンパ管奇形などに対してラパリムス錠が保険収載された。当院での治療経験を含めて解説を行う。 |
開催回 | 講演内容 |
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第355回 2024年11月19日 |
日常診療にも役立つ遺伝医療の基礎知識(リフレッシュコース)内分泌・代謝科 石井 加奈子 近年、先天性・遺伝性疾患の診断のための検査は、以前に比べ多様で高度な解析が可能になり、さらに保険適用となる遺伝学的検査も増加している。これからの医療では、遺伝学的情報が患者の診断や診療方針決定と密接に関わるようになり、日常診療の中でも遺伝学的知識が必要となる場面が増えてくると予想される。今回のカンファレンスでは、小児科医として知っておきたい臨床遺伝学の基礎知識と最近の動向についてお話しする。 先天性心疾患女性に対する妊娠前相談(リフレッシュコース)産科 日髙 庸博 先天性心疾患に対する手術・管理技術の進歩はめざましく、重症心疾患を有した女性が新生児期・乳幼児期・学童期を乗り越え、成人期に到達するケースが増えている。適切な時期に妊娠に関する知識・情報を本人やパートナー・家族に提供することの意義は大きい。妊娠・分娩・産後経過のイメージングを家族全体でしていただき、様々なイベントを受容する心理的・社会的準備をしていただくことも可能となる。どのような情報を提供し、どのような心構えを持っていただくのが望ましいか、産科医の視点から考察する。 |
開催回 | 講演内容 |
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第356回 2025年02月18日 |
新生児の体調不良(Not doing well)への対応(リフレッシュコース)総合診療科 保科 隆之 新生児の体調不良(Notdoingwell)は、緊急の対応を要することが多いが、その要因を確定することが困難なことも多い。また、本当に体調不良なのかを見極めることも難しい。本カンファレンスでは、当院に最近入院した新生児の中で、緊急の対応および早期の診断が求められた症例を提示し、Notdoingwellの新生児の見極めや診断のプロセスについて概説する。さらに最近話題となっているエコーウイルス11型による重症感染症を発症した新生児例についても紹介する。 小児の口腔の基礎知識(リフレッシュコース)小児歯科 柳田 憲一 口腔に関する2大疾患と言えば“う蝕”と“歯周病”と言われますが、それ以外にも小児の口腔には特有な所見を呈する事象がいろいろとあります。もちろん対応の必要な病態も存在する一方で、経過を見守ればよいケースもあって、その判断に悩まれ医科的ルートで小児歯科に紹介されることも少なくありません。今回、知っておくと便利な小児の口腔内の疾患や特徴について紹介し、その対応法について解説をさせて頂きます。 |