令和2年度 福岡市立こども病院 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 4612 928 125 233 20
当院は、小児総合医療施設として大学病院、総合病院小児科、開業医と機能分担して地域医療、小児救急医療、周産期医療及び、高度先進専門医療を行っています。そのため、患者様の多くは低年齢層で占められています。
退院患者様全体に占める、0~9歳の割合は約80%となっており、その中でも0~2歳が半数以上となっています。
また、出産前後に母体や胎児、新生児に高度で専門的な医療が必要な20~40歳代の患者様が約5%となっています。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
循環器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050080xx9910xx 弁膜症(連合弁膜症を含む。) 手術なし 手術・処置等1 1あり 手術・処置等2 なし 281 3.94 5.77 0.00 6.60
14031xx002x0xx 先天性心疾患(動脈管開存症、心房中隔欠損症を除く。)(1歳以上) ファロー四徴症手術等 手術・処置等2 なし 90 36.27 24.74 1.11 3.04
14031xx102x0xx 先天性心疾患(動脈管開存症、心房中隔欠損症を除く。)(1歳未満) ファロー四徴症手術等 手術・処置等2 なし 43 32.49 27.46 0.00 0.00
14031xx004x0xx 先天性心疾患(動脈管開存症、心房中隔欠損症を除く。)(1歳以上) 経皮的肺動脈形成術等 手術・処置等2 なし 43 4.60 5.77 0.00 3.47
04026xxx99100x 肺高血圧性疾患 手術なし 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 30 4.10 5.23 0.00 1.10
循環器科では、多くの心臓カテーテル検査を行っています。特に単心室症例が多い状況です。単心室症例は、心臓形態異常に伴う房室弁形成不全から房室弁閉鎖不全、心室機能不全となる症例が多い疾患群となります。最終のフォンタン手術までに3-4回の手術を行い、肺動脈圧の測定が必須の疾患のため、その都度カテーテル検査を行う必要があります。また、心臓外科手術も年間400例を超えており、術前、術後は循環器科の管理となっているため、手術症例の数が多くなっています。また、乳児期の心室中隔欠損症や房室中隔欠損症の患者数も多く、肺高血圧合併症例の術前検査としてのカテーテル入院も多い状況です。
アレルギー科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080270xxxx1xxx 食物アレルギー 手術・処置等1 あり 273 1.92 2.12 0.00 3.11
080270xxxx0xxx 食物アレルギー 手術・処置等1 なし 145 1.74 2.44 0.00 5.15
040090xxxxxx0x 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 定義副傷病 なし 57 5.21 6.47 0.00 1.28
040100xxxxx00x 喘息 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 39 4.87 6.46 0.00 5.21
040070xxxxx0xx インフルエンザ、ウイルス性肺炎 手術・処置等2 なし 36 6.17 6.73 0.00 1.39 ②肺炎パス
アレルギー・呼吸器科では喘息、アトピー性皮膚炎、食物アレルギーなどのアレルギー性疾患と、肺炎、気管支拡張症などの呼吸器疾患の診療を行っています。
食物アレルギーはアナフィラキシーの既往のある重症患者を中心に入院で食物経口負荷試験を行い、アレルギーがあっても安全に摂取できる範囲の決定とそれに基づく細やかな栄養指導を行い外来につなげています。
総合診療科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030270xxxxxxxx 上気道炎 67 4.82 4.85 0.00 2.00
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 50 8.78 13.00 0.00 1.62
180030xxxxxx0x その他の感染症(真菌を除く。) 定義副傷病 なし 40 4.70 10.76 0.00 1.03
060570xx99xxxx その他の消化管の障害 手術なし 39 4.74 7.25 0.00 6.64
040090xxxxxx0x 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 定義副傷病 なし 37 6.11 6.47 0.00 1.41
総合診療科は、初期診療を担う診療科として多くの病院、診療所、保健所からの紹介を受け入れています。 また、福岡市立こども病院での診療の窓口となり、他の専門診療科と連携した医療を行っています。 一般疾患、救急疾患などに幅広く対応しており、感染症や救急医療、アレルギーなど臓器を特定することが困難な領域の診療を行っています。 ウイルス性肺炎の占める割合が高く、つづいて熱性けいれん、呼吸器、消化器の急性感染症、、細菌性肺炎、急性気管支炎等が多くなっています。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
070180xx97xxxx 脊椎変形 手術あり 192 13.11 21.44 0.00 11.49 ⑬脊椎側弯症パス
140490xx970xxx 手足先天性疾患 手術あり 手術・処置等1 なし 85 11.71 7.62 0.00 3.89 ⑫手足先天性疾患パス
160740xx01xx0x 肘関節周辺の骨折・脱臼 骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿等 定義副傷病 なし 38 4.53 5.81 0.00 6.03
140510xx97xxxx 股関節先天性疾患、大腿骨先天性疾患 その他の手術あり 21 14.81 23.99 0.00 8.81
140490xx971xxx 手足先天性疾患 手術あり 手術・処置等1 あり 16 11.75 9.17 0.00 1.00 ⑫手足先天性疾患パス
整形・脊椎外科では、側弯症などの脊椎変形、母指多指症や多合趾症、先天性絞扼輪症候群などの四肢の先天異常、DDH、ペルテス病、大腿骨頭辷り症などの股関節疾患、種々の骨系統疾患を中心に、悪性腫瘍を除く小児の運動器疾患全般を診療しています。関節炎や骨髄炎などの化膿性疾患も病巣の掻爬、洗浄の施行や適切な抗菌薬治療を行っています。骨折などの外傷の一次診療は行っていませんが、他施設からの紹介患児に対しては上腕骨顆上骨折や上腕骨外上顆骨折などに適切な観血的治療を行っています。
新生児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
140010x199x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術なし 手術・処置等2 なし 77 9.21 6.13 9.09 0.05
140010x299x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重1500g以上2500g未満) 手術なし 手術・処置等2 なし 53 15.00 11.19 0.00 0.00
140010x299x1xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重1500g以上2500g未満) 手術なし 手術・処置等2 1あり 35 32.83 21.72 0.00 0.00
140010x199x1xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術なし 手術・処置等2 1あり 24 12.33 10.91 12.50 0.04
140010x299x2xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重1500g以上2500g未満) 手術なし 手術・処置等2 2あり 21 25.00 28.12 0.00 0.00
新生児科ではあらゆる新生児疾患の入院に対応しています。入院の多くは当院産科で管理されている母体から出生する新生児(早産、低出生体重児、胎児治療例、多胎例、先天性心疾患など胎児診断)で、生後NICUで治療のため入院します。早産児は入院患者の約4割を占めており、在胎22週から在胎36週まで各週数の入院があります。院外からの入院も多く、九州山口各県から先天性心疾患患者が外科治療のために当院に新生児搬送されます。先天性心臓病以外にも小児外科疾患、泌尿器科疾患、脳外科疾患を持つ新生児の入院があります。また当院はドクターカーによる新生児搬送を行っており福岡都市圏の開業産科より入院も対応しています。入院の割合は院内での出生が約6割を占めています。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040090xxxxxx0x 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 定義副傷病 なし 52 5.10 6.47 0.00 1.58
030270xxxxxxxx 上気道炎 36 4.11 4.85 0.00 2.50
180030xxxxxx0x その他の感染症(真菌を除く。) 定義副傷病 なし 27 5.48 10.76 0.00 1.89
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 25 10.40 13.00 0.00 3.96
150070x1xx01xx 川崎病(2歳未満) 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 1あり 25 12.44 10.15 0.00 0.32
小児感染症科は、病院・診療所・急患センターから紹介された、呼吸器疾患(肺炎、気管支炎、扁桃炎、咽頭炎、クループ、百日咳)、肝・胆道系疾患(急性肝炎など)、尿路感染症(膀胱炎)、蜂窩織炎、皮下膿瘍、伝染性膿痂疹、リンパ節炎、発疹性疾患等の細菌・ウィルス等による感染症を及び、感染症以外の熱性疾患の診療を行っています。
また、川崎病センターの設置に伴い、川崎病の初期の治療から、不応例、難治例を含めた治療を行っています。
産科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120180xx01xxxx 胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等 58 12.95 9.45 0.00 33.69
120170x199xxxx 早産、切迫早産(妊娠週数34週未満) 手術なし 51 21.98 21.68 3.92 30.75
120180xx99xx0x 胎児及び胎児付属物の異常 手術なし 定義副傷病 なし 34 11.26 6.13 2.94 31.74
120170x001xxxx 早産、切迫早産(妊娠週数34週以上) 子宮破裂手術等 26 10.42 14.59 3.85 31.35
120170x101xxxx 早産、切迫早産(妊娠週数34週未満) 子宮破裂手術等 25 34.44 37.20 0.00 32.28
当院は切迫流早産や多胎妊娠をはじめ胎児発育不全、胎児先天性疾患などの胎児に異常のあるハイリスク妊娠の患者様を妊娠中から出産、そして新生児医療まで一貫して診療を行っています。 九州では唯一の双胎間輸血症候群に対する内視鏡的胎盤吻合血管レーザー焼灼術や無心体双胎に対するラジオ波焼灼術の施設認定を受け、他にも胎児胸腔-羊水腔シャント術や胎児輸血の施設認定も受けています。胎児診断、胎児治療の診療実績は九州でもトップクラスで、県外からも患者様が来られます。また、当院は地域周産期医療センターとして、産科救急も積極的に受け入れています。
小児外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060160x101xxxx 鼠径ヘルニア(15歳未満) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 123 3.25 2.79 0.00 3.09 ⑥ヘルニアパス
11022xxx01xxxx 男性生殖器疾患 精索捻転手術等 22 3.32 3.84 0.00 3.05
060130xx9900xx 食道、胃、十二指腸、他腸の炎症(その他良性疾患) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 17 3.88 7.71 0.00 7.29
140420xx01xxxx 腸重積 腸重積症整復術 非観血的なもの 17 2.12 3.32 0.00 2.35 ⑦腸重積パス
060170xx02xxxx 閉塞、壊疽のない腹腔のヘルニア ヘルニア手術 腹壁瘢痕ヘルニア等 16 3.69 8.17 0.00 2.25 ⑥ヘルニアパス
小児外科では、主に腹部を中心とした外科的疾患の治療を行っています。
最も多い疾患は鼠径ヘルニア、腸重積、虫垂炎ですが、新生児期から思春期(~15歳)までの様々な外科的疾患の診療を行っています。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020320xx97xxxx 眼瞼、涙器、眼窩の疾患 手術あり 115 3.49 3.18 0.00 6.06 ⑧眼科手術パス
020150xx97xxxx 斜視(外傷性・癒着性を除く。) 手術あり 88 3.23 3.15 0.00 7.34 ⑧眼科手術パス
020290xx97xxxx 涙器の疾患 手術あり 12 4.25 4.78 0.00 4.50 ⑧眼科手術パス
眼科では、主に斜視・屈折異常を中心とした診療を行っています。また、先天眼瞼下垂・眼瞼内反症・眼瞼腫瘍・霰粒腫・先天鼻涙管閉塞など、手術を必要とする外眼部疾患も多く診療しています。入院診療はほとんどが手術目的で、斜視、眼瞼内反症の症例が多く、その両方を同時手術する場合もあります。
代謝内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
100250xx99x20x 下垂体機能低下症 手術なし 手術・処置等2 2あり 定義副傷病 なし 86 5.14 4.44 0.00 7.93
100260xx9910xx 下垂体機能亢進症 手術なし 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし 40 3.70 5.65 0.00 8.25
100250xx99x10x 下垂体機能低下症 手術なし 手術・処置等2 1あり 定義副傷病 なし 31 4.16 3.11 0.00 7.97
140500xx99x1xx 骨軟骨先天性形成異常 手術なし 手術・処置等2 あり 11 5.64 3.58 0.00 6.18
100260xx9900xx 下垂体機能亢進症 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 10 2.10 6.69 0.00 7.10
内分泌・代謝科では、こどもの内分泌疾患(ホルモンの病気)、糖尿病及び生活習慣病の診療を行っています。 主な疾患は、成長障害、成長ホルモン分泌不全性低身長症、SGA性低身長症、Turner症候群、Prader-Willi症候群、先天性甲状腺機能低下症(クレチン症)、甲状腺機能亢進症、慢性甲状 腺炎(橋本病)、単純性甲状腺腫、副甲状腺機能低下症(偽牲を含む)、1型糖尿病、2型糖尿病、腎性糖尿、高インスリン性低血糖症、ケトン性低血糖症、先天性副腎皮質過形成症、副腎形成不全、性分化疾患、思春期早発症、早発乳房・陰毛・月経、女性化乳房、性腺機能低下症、中枢性尿崩症、腎性尿崩症、肥満症、骨・ビタミンD代謝疾患等と多岐にわたっています。
成長ホルモン分泌不全性低身長症、汎下垂体機能低下症の負荷試験を行うための検査入院が最も多く、その他、骨形成不全症の定期治療、1型糖尿病の治療教育入院、思春期早発症の精査、副腎疾患の精査・治療が多くなっています。
神経科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010230xx99x00x てんかん 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 111 5.90 7.48 0.90 5.49
140080xx99x00x 脳、脊髄の先天異常 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 15 4.00 3.15 0.00 1.00
100335xx99x00x 代謝障害(その他) 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし - - 10.01 - -
010080xx99x0x0 脳脊髄の感染を伴う炎症 手術なし 手術・処置等2 なし 15歳未満 - - 7.83 - -
040090xxxxxx0x 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 定義副傷病 なし - - 6.47 - -
小児神経科では、けいれん、運動・知能・感覚・行動または言葉の障害など脳、神経、筋に何らかの異常がある小児の診断、治療、指導を行っています。てんかんの診断・治療の目的で入院する患者さんが最も多くなっています。その他にも脳性麻痺、神経発達症、神経代謝病や脳炎・脳症などの原因検査や治療のための患者さんが入院しますが、病気の種類が非常に多岐に渡るため、疾患毎に分した場合の患者数は少なくなっています。
10症例以下は(-)で表示しています。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
140580xx02xxxx 先天性下部尿路疾患 尿道形成手術等 51 12.06 9.34 0.00 2.78
140590xx97xxxx 停留精巣 手術あり 47 3.51 3.02 0.00 2.32 ⑤鼠径ヘルニアなど2泊3日入院手術パス
11013xxx03xxxx 下部尿路疾患 尿管膀胱吻合術等 37 12.38 9.21 0.00 3.86
11022xxx01xxxx 男性生殖器疾患 精索捻転手術等 27 3.44 3.84 0.00 9.22
140580xx97xxxx 先天性下部尿路疾患 その他の手術あり 18 8.56 6.75 0.00 3.67
泌尿器科では、主に尿路の先天異常、外性器の奇形といった尿路性器の先天異常を持つ患者を治療しています。代表的なものは尿道下裂と停留精巣、膀胱尿管逆流症です。2020年度入院患者数は250例で、入院患者の年齢ピークは1歳代、年齢の中間値は3歳前半です。尿路系では、膀胱尿管逆流が最も多く47例、次に先天性水腎症が19例でした。性器系では、尿道下裂が91例と最も多く停留精巣はそれに次いで53例でした。尿道下裂の患者の大多数は今年も九州各地、西日本一円からの紹介患者様でした。
耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030230xxxxxxxx 扁桃、アデノイドの慢性疾患 119 6.87 7.94 0.00 5.40 ③アデノイド・扁桃肥大摘出パス
030430xx97xxxx 滲出性中耳炎、耳管炎、耳管閉塞 手術あり 43 3.40 3.14 0.00 5.00
030440xx01xxxx 慢性化膿性中耳炎・中耳真珠腫 鼓室形成手術 29 4.79 7.52 0.00 9.41
140210xx01xxxx 先天性耳瘻孔、副耳 先天性耳瘻管摘出術 12 3.17 3.58 0.00 5.25
030440xx97xxxx 慢性化膿性中耳炎・中耳真珠腫 その他の手術あり - - 7.98 - -
耳鼻いんこう科は 、一般の耳鼻科では検査や治療が難しい、入院や手術が必要、あるいは全身的に難しい合併症をもっている、といった児の診療を行っています。 診療内容の主なものは、①耳の病気(難聴、滲出性中耳炎、慢性中耳炎、真珠腫性中耳炎、先天性耳瘻孔など) ②鼻の病気(副鼻腔炎、鼻茸など) ③口腔・咽頭の病気(口蓋扁桃・アデノイド肥大、慢性扁桃炎、舌小帯短縮症など)、 ④喉頭・気管の病気(声帯麻痺、気道狭窄、気道異物など) ⑤頚部の病気(頸部嚢胞、頸部腫瘤、頸部膿瘍など) ⑥その他(言語発達遅滞、構音障害、吃音、嚥下障害など)です。 入院診療としてはその殆どは手術目的入院となっており、扁桃アデノイドの手術や滲出性中耳炎の手術、先天性耳瘻孔の手術の児が多いですが、慢性中耳炎や真珠腫性中耳炎といった中耳手術の症例も増加しています。
形成外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
070010xx970xxx 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) その他の手術あり 手術・処置等1 なし 17 3.59 4.76 0.00 4.06
140140xxxxxxxx 口蓋・口唇先天性疾患 10 10.30 9.33 0.00 1.50
180060xx97xxxx その他の新生物 手術あり - - 6.27 - -
080007xx010xxx 皮膚の良性新生物 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)等 手術・処置等1 なし - - 4.06 - - ⑩皮膚皮下腫瘍摘出術パス
080180xx970xxx 母斑、母斑症 手術あり 手術・処置等1 なし - - 4.29 - -
形成外科では2020年に150名程度の入院がありました。頭の先から足の先まで、表面から見える変形や腫瘍などが治療対象になります。さまざまな部位や疾患が治療対象であるため、上位5疾患を合わせても全体の1/3程度になっています。
腎臓内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110260xx99x3xx ネフローゼ症候群 手術なし 手術・処置等2 3あり 24 2.08 5.25 0.00 15.79
110260xx99x0xx ネフローゼ症候群 手術なし 手術・処置等2 なし 18 29.61 20.56 0.00 7.00
110280xx9900xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 12 12.17 11.04 0.00 7.92
130111xxxxx00x アレルギー性紫斑病 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 10 20.20 11.84 0.00 7.90
110280xx991xxx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1 あり - - 7.62 - - ⑭腎生検パス
腎疾患科では小児の腎臓や尿路に関する様々な疾患の診療を行っています。 主な疾患は、慢性糸球体腎炎、急性糸球体腎炎、ネフローゼ症候群、慢性腎不全、尿路感染症、先天性腎・尿路疾患などです。 尿路の異常に関しては泌尿器科ととともに「腎・泌尿器センター」として協働して診療しています。多くの患者さんは外来診療が主ですが、入院診療が必要な患者さんも少なくありません。入院患者数が一番多いのはではネフローゼ症候群です。最近では難治性ネフローゼ症候群に対するリツキシマブ(リンパ球の一つであるB細胞に対する抗体)治療のための入院が増えています。IgA腎症を代表とする慢性糸球体腎炎や、IgA血管(アレルギー性紫斑病)とそれに伴う紫斑病性腎炎に対する治療や検査(腎生検)も多数行っています。2020年度からはいくつかの疾患、検査に対しクリニカルパスの使用を始めました。
皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080007xx010xxx 皮膚の良性新生物 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)等 手術・処置等1 なし 27 3.33 4.06 0.00 4.07 ⑩皮膚皮下腫瘍摘出術パス
080180xx99xxxx 母斑、母斑症 手術なし 15 3.87 4.11 0.00 1.33
080180xx970xxx 母斑、母斑症 手術あり 手術・処置等1 なし 10 2.80 4.29 0.00 3.90
140490xx99xxxx 手足先天性疾患 手術なし - - 6.40 - -
080050xxxxxxxx 湿疹、皮膚炎群 - - 10.20 - -
皮膚科では、アトピー性皮膚炎を含む湿疹・皮膚炎、血管腫・血管奇形、薬疹・中毒疹、水疱症・膿疱症、母斑・母斑症、皮膚良性腫瘍、感染症などにわたり、幅広く診療を行っています。
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歯科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060570xx99xxxx その他の消化管の障害 手術なし 53 4.57 7.25 0.00 6.64
010230xx99x00x てんかん 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし - - 7.48 - -
140140xxxxxxxx 口蓋・口唇先天性疾患 - - 9.33 - -
140245xx99xxxx 舌・口腔・咽頭の先天異常 手術なし - - 9.07 - -
14031xx103x0xx 先天性心疾患(動脈管開存症、心房中隔欠損症を除く。)(1歳未満) 心室中隔欠損閉鎖術 単独のもの等 手術・処置等2 なし - - 18.68 - -
小児歯科では、口腔疾患の予防と治療を行っています。病気や障がい、低年齢や歯科恐怖症などさまざまな理由から、一般の歯科医院では対応の難しいこどもや心臓などの大きな手術を控えて歯科治療に時間をかけられないこどもに対しては、全身麻酔下での集中歯科治療を行っています。また口腔内の小手術に対しても、こどもへの負担を考慮し全身麻酔下で行うことも少なくありません。
 一方で心臓病などの全身疾患や障がいをもつ小児においては、齲蝕や歯周病は感染源となり、病気の治療の妨げやさまざまな二次的な問題を引き起こすことがあります。そのため、できるだけ低年齢から口腔衛生管理を行うことで、口腔疾患の予防に努めています。さらに心臓外科手術などの周術期には誤嚥性肺炎などを起こさないよう、専門的な口腔清掃を心がけています。10症例以下は(-)で表示しています。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
180060xx97xxxx その他の新生物 手術あり 23 21.52 6.27 0.00 4.09
140080xx97x0xx 脳、脊髄の先天異常 手術あり 手術・処置等2 なし - - 13.59 - -
010230xx97x00x てんかん 手術あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし - - 17.01 - -
010230xx99x10x てんかん 手術なし 手術・処置等2 1あり 定義副傷病 なし - - 14.59 - -
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし - - 8.18 - -
脳神経外科では、二分脊椎症に代表される先天性中枢神経疾患、薬物治療に難治のてんかんや痙縮などの機能的中枢神経疾患、小児水頭症などに対して外科的治療を行っています。 二分脊椎症のなかでは、脊髄脂肪腫の症例が最も多く、これに対しては、脊髄係留解除と脂肪腫切除を行っていますので、DPCはその他の新生物として分類しています。難治てんかんに対しては、その緩和療法である迷走神経刺激療法の装置交換術を行っています.シャント術の水頭症手術もあります。10症例以下は(-)で表示しています。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 - - - - - -
大腸癌 - - - - - -
乳癌 - - - - - -
肺癌 - - - - - -
肝癌 - - - - - -
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 - - -
中等症 - - -
重症 - - -
超重症 - - -
不明 - - -
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 - - - -
その他 - - - -
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K142-22ハ 脊椎側彎症手術(矯正術)(伸展術) 106 1.20 7.15 0.00 9.25 ⑬脊椎側弯症パス
K142-21 脊椎側彎症手術(固定術) 63 1.54 17.19 0.00 14.25 ⑬脊椎側弯症パス
K0482 骨内異物(挿入物を含む)除去術(大腿) 等 44 4.36 7.86 0.00 9.09
K1002 多指症手術(骨関節、腱の形成を要する) 31 1.81 3.68 0.00 0.74 ⑫手足先天性疾患パス
K128 脊椎内異物(挿入物)除去術 等 26 1.15 7.88 0.00 14.31
整形・脊椎外科では西日本地区の側弯症のセンター的役割を果たしているため、多くの難しい症例が集中しています。幼児の早期発症型側弯症に対するGrowing Rod法やVEPTR(ベプター)法を行い、成長に伴って矯正を維持するために半年に1回ずつ固定部分を伸長させる必要があり、最も手術数が多くなっています。また年長児で行う一期的な脊椎側弯症固定術も多数行っています。先天性股関節脱臼やペルテス病は初回の手術形式が多岐にわたる為それぞれの手術数は多くはなりませんが、手術後の抜釘は単一手術となり3番目に多い手術となっています。またその股関節疾患に対し多くの手術を行っています。そのほか、母指多指症や多指症、合指症などの手足の先天異常の症例の手術を多く行っています。先天性内反足に対しPonseti法による治療を行いアキレス腱の切腱を施行しています。
循環器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5862 単心室症手術(フォンタン手術) 等 49 6.51 33.63 0.00 3.45
K5761 心室中隔欠損閉鎖術(単独) 45 3.38 16.20 2.22 1.44
K570-3 経皮的肺動脈形成術 36 1.94 2.64 0.00 2.86
K5861 単心室症手術(両方向性グレン手術) 等 31 6.16 40.74 3.23 0.39
K6153 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(その他) 19 1.95 1.05 0.00 3.32
当院は単心室患者特に左心低形成症候群の患児が多く、新生児期の高肺血流管理目的に、両側肺動脈絞扼術を行う頻度が多くなっています。その術後には、絞扼術部位の狭窄をきたす症例もみられ、良好な右心バイパス手術を完成させるために、肺動脈に対しバルーン拡張術を行っております。また、グレン手術まで待機している間にも低酸素血症をきたす症例があり、肺動脈絞扼術部位の拡張を行うことも行っております。単心室患者の最終手術である、グレン、フォンタン手術の症例数も多くなっており、インターステージでの体肺側副血管コイル塞栓術も多くなっています。疾患として多い、心室中隔欠損症、心房中隔欠損症の手術数も増加しております。
小児外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 146 1.25 1.01 0.00 3.08 ⑥ヘルニアパス(外科)
K7151 腸重積症整復術(非観血的) 18 0.00 1.11 0.00 2.22 ⑦腸重積パス
K6333 臍ヘルニア手術 13 1.31 1.31 0.00 2.38 ⑥ヘルニアパス(外科)
K836 停留精巣固定術 10 1.20 1.00 0.00 2.70 ⑥ヘルニアパス(外科)
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) - - - - - ⑥ヘルニアパス(外科)
小児外科の手術件数は、腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側)が最も多く、その他開腹での鼠径ヘルニア手術、腸重積症整復術、臍ヘルニア手術、腹腔鏡下虫垂切除術の順に多くなっています。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2172 眼瞼内反症手術(皮膚切開法) 68 1.21 1.00 0.00 6.91 ⑧眼科手術パス
K2422 斜視手術(後転法) 63 1.25 1.00 0.00 7.03 ⑧眼科手術パス
K215 瞼板切除術(巨大霰粒腫摘出) 39 1.87 1.00 0.00 4.72 ⑧眼科手術パス
K2424 斜視手術(斜筋手術) 12 1.00 1.00 0.00 6.25 ⑧眼科手術パス
K206 涙小管形成手術 - - - - - ⑧眼科手術パス
眼科では主に、斜視、眼瞼内反症(さかまつげ)・鼻涙管閉塞などの手術を行っています。斜視手術が最も多く、2番目に眼瞼内反症手術(皮膚切開法)となっています。入院期間は2泊3日を基本としています。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K836 停留精巣固定術 43 1.37 1.19 0.00 2.42 ⑤鼠径ヘルニアなど2泊3日入院手術パス
K809-2 膀胱尿管逆流手術 37 2.22 9.16 0.00 3.86
K819 尿道下裂形成手術 30 1.67 10.77 0.00 1.80
K8181 尿道形成手術(前部尿道) 29 1.41 8.72 0.00 5.00
K819-2 陰茎形成術 12 1.00 8.92 0.00 1.33
泌尿器科では、主に尿路の先天異常、外性器の奇形といった尿路性器の先天異常を持つ患者の形成手術を施行しています。2020年度は290件の手術を施行いたしました。停留精巣固定術が43件と最も多く、膀胱尿管逆流防止術が37件、尿道下裂形成術とそれに準ずる前部尿度の形成術が30件と29件でした。後部尿道弁や尿道リング状狭窄、尿管瘤、デフラックスを用いた内視鏡下逆流防止術などの内視鏡的手術も施行しています。先天性の尿路性器奇形には専門的な技術を要する疾患が多く、ネット社会を通じて、福岡都市圏を問わず九州・山口さらに西日本各地から患者さんの問い合わせをいただきます。特に尿道下裂などの専門技術を要す疾患はその典型例であり、多くの症例に携わることで手術成績も向上してきました。地域に密着した専門的かつ安全、高度な医療の提供の一部を担って、日常診療に取り組んでいます。
耳鼻咽喉科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K370 アデノイド切除術 75 1.20 4.76 0.00 4.53 ③アデノイド・扁桃肥大摘出術パス
K309 鼓膜(排液、換気)チューブ挿入術 44 1.20 1.14 0.00 4.64 ④鼓膜チューブ挿入・抜去術パス
K3772 口蓋扁桃手術(摘出) 39 1.28 4.79 0.00 7.05 ③アデノイド・扁桃肥大摘出術パス
K3191 鼓室形成手術(耳小骨温存術) 23 1.22 2.43 0.00 9.61
K287 先天性耳瘻管摘出術 12 1.17 1.00 0.00 5.25
耳鼻いんこう科での手術件数は年間約400例です。扁桃アデノイド肥大に対して口蓋扁桃手術(摘出),アデノイド切除を行う方が最も多く、次いで慢性滲出性中耳炎に対して鼓膜チューブ留置を行なう方となっています。また鼓室形成術、鼓膜形成術といった中耳手術件数もかなり増えています。
産科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8981 帝王切開術(緊急帝王切開) 78 7.55 6.87 1.28 32.12 ⑪帝王切開術パス
K8982 帝王切開術(選択帝王切開) 等 65 10.57 6.85 0.00 32.82 ⑪帝王切開術パス
K910-2 内視鏡的胎盤吻合血管レーザー焼灼術 24 1.63 6.54 0.00 30.71
K9061 子宮頸管縫縮術(マクドナルド法) - - - - -
K910-3 胎児胸腔・羊水腔シャント術 - - - - -
当院は地域周産期医療センターとして、切迫流早産、多胎妊娠や胎児発育不全、胎児先天性疾患などの胎児に異常のあるハイリスク妊娠を中心に診療を行っているため、帝王切開術の割合が多く、帝王切開術も緊急で行うことが多いのが特徴です。また九州で唯一の内視鏡的胎盤吻合血管レーダー焼灼術、ラジオ波焼灼術の施設認定を受け、他にも保険適用となった胎児胸腔-羊水空シャント術、胎児輸血術の施設認定も受けており、胎児治療にも積極的に取り組んでいます。
形成外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0051 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2cm未満) 33 1.06 1.70 0.00 4.06 ⑮形成外科2泊3日用パス
K0061 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径3cm未満) - - - - -
K288 副耳(介)切除術 - - - - -
K0053 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径4cm以上) - - - - -
K4873 漏斗胸手術(胸腔鏡) - - - - -
形成外科では2020年に200件程度の手術を行いました。頭の先から足の先まで、表面から見える変形や腫瘍などが治療対象になります。さまざまな部位や疾患が治療対象であるため、上位6疾患を合わせても全体の1/3程度になっています。残りの2/3はさらに件数が少ない疾患の治療を行っています。
新生児科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K9131 新生児仮死蘇生術(仮死第1度) 16 0.00 115.50 0.00 0.00
K563 肺動脈絞扼術 11 12.27 112.00 18.18 0.09
K9132 新生児仮死蘇生術(仮死第2度) 10 0.00 110.10 10.00 0.00
K2762 網膜光凝固術(その他特殊) 10 83.30 46.50 0.00 0.00
K1381 脊椎披裂手術(神経処置を伴う) - - - - -
新生児科では、新生児仮死蘇生術(仮死第1度、仮死第2度)が多く行われました。新生児蘇生術が多いのは、当院周産期センターに緊急分娩症例や重症な胎児症例が多く集まり、分娩が行われているためです。また先天性心疾患が新生児科入院数の30%あり、大動脈縮窄症/大動脈離断、左心低形成症候群、大動脈転位症、ファロー四徴症、肺動脈閉鎖症など肺血流増加や肺血流減少をきたす様々な疾患の入院があるため、肺動脈絞扼術や体動脈肺動脈短絡手術が多くなっています。2020年度は1500g未満の極低出生体重児が41例あり、そのうち17例は1000g未満の超低出生体重児であり、合併症である未熟児網膜症に対する手術が多くなっています。脊髄髄膜瘤は出生後、脳神経外科、泌尿器科および整形外科等の多診療科による集中治療が必要であり、胎児診断例や出生後診断例など多くの症例が当院NICUに入院となるため、手術例が多くなっています。
皮膚科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0051 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2cm未満) 19 1.32 0.95 0.00 4.74 ⑩皮膚皮下腫瘍摘出術パス(皮膚科)
K0061 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径3cm未満) 10 0.90 0.90 0.00 4.30 ⑩皮膚皮下腫瘍摘出術パス(皮膚科)
K0052 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2cm以上4cm未満) - - - - -
K0062 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径3cm以上6cm未満) - - - - -
K0063 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径6cm以上12cm未満) - - - - -
皮膚科の手術は、頭頚部の石灰化上皮腫や色素性母斑などの皮膚良性腫瘍に対する摘出術を行った症例が多くなっています。
10症例以下は(-)で表示しています。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K1911 脊髄腫瘍摘出術(髄外) 20 2.25 20.10 0.00 4.50
K1491 減圧開頭術(キアリ奇形、脊髄空洞症) - - - - -
K181-5 迷走神経刺激装置交換術 - - - - -
K1742 水頭症手術(シャント手術) - - - - -
K1803 頭蓋骨形成手術(骨移動を伴う) - - - - -
脳神経外科では、二分脊椎症やキアリ奇形に代表される先天性中枢神経疾患、小児水頭症、薬物治療に難治のてんかんや痙縮などの機能的中枢神経疾患などに対して外科的治療を行っています。 二分脊椎のなかでは脊髄脂肪腫の症例が最も多く、これに対しては、脊髄係留解除と脂肪腫切除を行っていますので、ここでは脊髄腫瘍摘出術(髄外)に分類しています。キアリ奇形に対しては減圧開頭術を行っています.水頭症に関してはシャント手術が主体となっています。難治てんかんに対しては、顕微鏡使用によるてんかん手術に加えて、緩和療法である迷走神経刺激療法の装置交換術を行っています。10症例以下は(-)で表示しています。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる - -
180010 敗血症 同一 - -
異なる - -
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 11 0.19
異なる - -
更新履歴