令和5年度 福岡市立こども病院 病院情報の公表

病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

医療の質指標

  1. リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
  2. 血液培養2セット実施率
  3. 広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 6105 1108 110 197 31
当院は、小児総合医療施設として大学病院、総合病院小児科、開業医と機能分担して地域医療、小児救急医療、周産期医療及び、高度先進専門医療を行っています。そのため、患者様の多くは低年齢層で占められています。
退院患者様全体に占める、0~9歳の割合は約80%となっており、その中でも0~2歳が半数以上となっています。
また、出産前後に母体や胎児、新生児に高度で専門的な医療が必要な20~40歳代の患者様が約5%となっています。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
アレルギー科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080270xxxx1xxx 食物アレルギー 手術・処置等1 あり 521 2.03 2.12 0.00 3.82
040070xxxxx0xx インフルエンザ、ウイルス性肺炎 手術・処置等2 なし 158 5.13 5.86 0.00 2.10 ②肺炎
040090xxxxxxxx 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 107 4.93 5.96 0.00 1.59
040100xxxxx00x 喘息 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 104 4.85 6.37 0.00 4.22
0400801199x00x 肺炎等(1歳以上15歳未満) 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 51 5.86 5.62 0.00 3.71
アレルギー・呼吸器科では喘息、アトピー性皮膚炎、食物アレルギーなどのアレルギー性疾患と、肺炎、気管支拡張症などの呼吸器疾患の診療を行っています。
食物アレルギーはアナフィラキシーの既往のある重症患者を中心に入院で食物経口負荷試験を行い、アレルギーがあっても安全に摂取できる範囲の決定とそれに基づく細やかな栄養指導を行い外来につなげています。
総合診療科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
150040xxxxx0xx 熱性けいれん 手術・処置等2 なし 85 3.27 3.56 0.00 2.58
060570xx99xxxx その他の消化管の障害 手術なし 77 3.05 7.30 0.00 7.09
040070xxxxx0xx インフルエンザ、ウイルス性肺炎 手術・処置等2 なし 71 5.38 5.86 0.00 2.48 ②肺炎
040090xxxxxxxx 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 63 5.21 5.96 0.00 1.22
0400801199x00x 肺炎等(1歳以上15歳未満) 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 51 6.14 5.62 0.00 2.82
総合診療科は、初期診療を担う診療科として,診療所、病院、保健所等からの紹介と救急搬送車の受け入れを行っています。 また、福岡市立こども病院での診療の窓口となり、他の専門診療科と連携した医療を行っています。 小児領域の疾患に幅広く対応しており、感染症や救急医療、アレルギーなど臓器を特定することが困難な領域の診療を行っています。 インフルエンザやRSウイルスをはじめとしたウイルス性肺炎・気管支炎や細菌性肺炎・気管支炎といった気道感染症の占める割合が高く、つづいて熱性けいれん、腸炎、川崎病が多くなっています。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040070xxxxx0xx インフルエンザ、ウイルス性肺炎 手術・処置等2 なし 89 5.20 5.86 0.00 2.74 ②肺炎
040090xxxxxxxx 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 84 4.68 5.96 0.00 0.98
0400801199x00x 肺炎等(1歳以上15歳未満) 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 53 6.62 5.62 0.00 3.15
150070x0xx01xx 川崎病(2歳以上) 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 1あり 46 8.09 9.64 0.00 3.54
180030xxxxxx0x その他の感染症(真菌を除く。) 定義副傷病 なし 45 5.31 8.60 0.00 1.93
小児感染免疫科は、病院・診療所・急患センターから紹介された感染症および感染症以外の熱性疾患の診療を行っています。具体的には、呼吸器疾患(肺炎、気管支炎、扁桃炎、咽頭炎、クループ、百日咳)、消化器疾患(ウイルス性胃腸炎、細菌性腸炎)、肝・胆道系疾患(急性肝炎など)、尿路感染症(急性腎盂腎炎など)、蜂窩織炎、皮下膿瘍、伝染性膿痂疹、リンパ節炎、発疹性疾患等の細菌・ウィルス等による感染症です。また、川崎病センターの設置に伴い、川崎病の初期の治療から、不応例、難治例の転院症例を含めた診療を行っています。
循環器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050080xx99100x 弁膜症(連合弁膜症を含む。) 手術なし 手術・処置等1 1あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 263 3.95 5.32 0.38 7.27 ①心臓カテーテル検査
14031xx09900xx 先天性心疾患(動脈管開存症、心房中隔欠損症を除く。)(1歳以上) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 42 2.52 5.68 0.00 4.76
14031xx002x0xx 先天性心疾患(動脈管開存症、心房中隔欠損症を除く。)(1歳以上) ファロー四徴症手術等 手術・処置等2 なし 39 35.10 23.78 2.56 4.97
050080xx99000x 弁膜症(連合弁膜症を含む。) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 35 2.80 9.03 2.86 5.46
04026xxx99100x 肺高血圧性疾患 手術なし 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 30 3.53 4.38 0.00 2.30 ①心臓カテーテル検査
循環器科では多くの心臓カテーテル検査を行っており、特に単心室症例が多い状況です。単心室症例は心臓形態異常に伴い二心室循環が成立しないため、最終のフォンタン手術までに3-4回の手術を要します。手術適応決定に肺動脈圧の測定と肺血管抵抗の推定が必要なため、手術の段階に応じてその都度カテーテル検査を行う必要があり、また合併する房室弁閉鎖不全、心室機能不全に対しても入院管理となる症例が多い疾患群です。また、心臓外科手術の術前後は循環器科の管理となっているため、手術症例の数が多くなっています。この中には、乳児期の心室中隔欠損症や房室中隔欠損症の患者数も多く、肺高血圧合併症例の術前検査としてのカテーテル入院も多く含まれます。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
070180xx97xxxx 脊椎変形 手術あり 147 14.47 21.46 1.36 11.69 ⑬脊椎側弯症
140490xx970xxx 手足先天性疾患 手術あり 手術・処置等1 なし 89 13.70 7.57 0.00 4.35 ⑫手足先天性疾患
160740xx01xx0x 肘関節周辺の骨折・脱臼 骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿等 定義副傷病 なし 21 4.05 5.67 0.00 6.10
070210xx02xxxx 下肢の変形 骨内異物(挿入物を含む。)除去術 その他の頭蓋、顔面、肩甲骨、上腕、大腿等 18 11.17 7.87 0.00 12.50
140510xx97xxxx 股関節先天性疾患、大腿骨先天性疾患 その他の手術あり 16 20.00 22.63 0.00 5.75
整形・脊椎外科では、側弯症などの脊椎変形、母指多指症や多合趾症などの四肢の先天異常、DDH、ペルテス病、大腿骨頭すべり症などの股関節疾患、先天性内反足や麻痺性足部変形などの足部疾患、など小児の運動器疾患全般を診療しています。これらの代表的疾患以外にも関節炎や骨髄炎、骨折などの緊急性のある疾患への手術治療も行っています。
小児外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060160x101xxxx 鼠径ヘルニア(15歳未満) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 135 3.47 2.75 0.00 3.88 ⑥ヘルニアパス
060170xx02xx0x 閉塞、壊疽のない腹腔のヘルニア ヘルニア手術 腹壁瘢痕ヘルニア等 定義副傷病 なし 36 3.00 6.86 0.00 2.56
060150xx03xxxx 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 33 4.91 5.29 0.00 10.27
140420xx01xxxx 腸重積 腸重積症整復術 非観血的なもの 23 2.04 3.19 0.00 1.52 ⑦腸重積
11022xxx01xxxx 男性生殖器疾患 精索捻転手術等 17 3.47 3.69 0.00 3.29
小児外科では、主に腹部を中心とした外科的疾患の治療を行っています。
最も多い疾患は鼠径ヘルニア、虫垂炎、腸重積ですが、新生児期から思春期(~15歳)までの様々な外科的疾患の診療を行っています。
神経科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010230xx99x00x てんかん 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 152 4.22 7.19 0.00 5.56
140080xx99x00x 脳、脊髄の先天異常 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 30 2.03 3.08 0.00 1.67
010310xx99x00x 脳の障害(その他) 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 15 2.53 9.40 0.00 3.93
040070xxxxx0xx インフルエンザ、ウイルス性肺炎 手術・処置等2 なし 14 6.64 5.86 0.00 6.00
010081xxxxx00x 免疫介在性脳炎・脊髄炎 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 13 4.00 13.32 0.00 4.00
小児神経科では、けいれん、運動・知能・感覚・行動または言葉の障害など脳、神経、筋に何らかの異常がある小児の診断、治療、指導を行っています。てんかんの診断・治療の目的で入院する患者さんが最も多くなっています。その他にも脳性麻痺、神経発達症、神経代謝病や脳炎・脳症などの原因検査や治療のための患者さんが入院しますが、病気の種類が非常に多岐に渡るため、疾患毎に分した場合の患者数は少なくなっています。
新生児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
140010x199x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(2500g以上) 手術なし 手術・処置等2 なし 74 7.32 6.07 16.22 0.00
140010x299x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(1500g以上2500g未満) 手術なし 手術・処置等2 なし 42 16.21 11.01 2.38 0.00
140010x299x2xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(1500g以上2500g未満) 手術なし 手術・処置等2 2あり 27 23.78 0.00 0.00
140010x199x1xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(2500g以上) 手術なし 手術・処置等2 1あり 19 15.68 10.34 0.00 0.00
140010x299x1xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(1500g以上2500g未満) 手術なし 手術・処置等2 1あり 18 26.78 21.12 0.00 0.00
新生児科ではあらゆる新生児疾患の入院に対応しています。入院の多くは当院産科で管理されている母体から出生する新生児(早産、低出生体重児、胎児治療例、多胎例、先天性心疾患など胎児診断)で、生後NICUで治療のため入院します。早産児は入院患者の約4割を占めており、在胎22週から在胎36週まで各週数の入院があります。院外からの入院も多く全入院の4割を占めます。ドクターカーによる新生児搬送を行っており福岡都市圏の開業産科より入院も対応しています。2023年度は124件のドクターカー出動がありました。その他、九州山口各県から先天性心疾患患者が外科治療のために当院に新生児搬送されます。先天性心臓病以外にも小児外科疾患、泌尿器科疾患、脳外科疾患、整形外科疾患等を持つ新生児の入院があります。
耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030230xxxxxxxx 扁桃、アデノイドの慢性疾患 191 6.63 7.53 0.00 5.26 ③アデノイド・扁桃肥大摘出パス
030430xx97xxxx 滲出性中耳炎、耳管炎、耳管閉塞 手術あり 59 3.66 3.23 0.00 4.78 ④鼓膜チューブ挿入・抜去術
140210xx01xxxx 先天性耳瘻孔、副耳 先天性耳瘻管摘出術 17 3.00 3.38 0.00 4.47
030440xx01xxxx 慢性化膿性中耳炎・中耳真珠腫 鼓室形成手術 15 4.47 6.76 0.00 10.13
140245xx01xxxx 舌・口腔・咽頭の先天異常 舌繋瘢痕性短縮矯正術等 - - 2.94 - -
耳鼻いんこう科は 、一般の耳鼻科では検査や治療が難しい、入院や手術が必要、あるいは全身的に難しい合併症をもっている、といった児の診療を行っています。 診療内容の主なものは、①耳の病気(難聴、滲出性中耳炎、慢性中耳炎、真珠腫性中耳炎、先天性耳瘻孔など) ②鼻の病気(副鼻腔炎、鼻茸など) ③口腔・咽頭の病気(口蓋扁桃・アデノイド肥大、慢性扁桃炎、舌小帯短縮症など)、 ④喉頭・気管の病気(声帯麻痺、気道狭窄、気道異物など) ⑤頚部の病気(頸部嚢胞、頸部腫瘤、頸部膿瘍など) ⑥その他(言語発達遅滞、構音障害、吃音、嚥下障害など)です。 入院診療としてはその殆どは手術目的入院となっており、扁桃アデノイドの手術や滲出性中耳炎の手術、先天性耳瘻孔の手術の児が多いですが、慢性中耳炎や真珠腫性中耳炎といった中耳手術の症例もあります。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020320xx97xxxx 眼瞼、涙器、眼窩の疾患 手術あり 135 3.44 3.17 0.00 6.67 ⑧眼科手術
020150xx97xxxx 斜視(外傷性・癒着性を除く。) 手術あり 116 3.33 3.08 0.00 7.74 ⑧眼科手術
020290xx97xxxx 涙器の疾患 手術あり 11 3.27 4.48 0.00 2.73 ⑧眼科手術
020230xx97x1xx 眼瞼下垂 手術あり 手術・処置等2 あり - - 4.42 - -
020150xx99xxxx 斜視(外傷性・癒着性を除く。) 手術なし - - 9.23 - -
眼科では、主に斜視・屈折異常を中心とした診療を行っています。また、先天眼瞼下垂・眼瞼内反症・眼瞼腫瘍・霰粒腫・先天鼻涙管閉塞など、手術を必要とする外眼部疾患も多く診療しています。入院診療はほとんどが手術目的で、斜視、眼瞼内反症の症例が多く、その両方を同時手術する場合もあります。
産科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120180xx01xxxx 胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等 69 11.74 9.34 0.00 33.19 ⑪帝王切開
120170x199xxxx 早産、切迫早産(妊娠週数34週未満) 手術なし 37 15.19 20.10 2.70 30.43
120170x001xxxx 早産、切迫早産(妊娠週数34週以上) 子宮破裂手術等 35 13.71 13.94 0.00 32.06 ⑪帝王切開
120180xx99xxxx 胎児及び胎児付属物の異常 手術なし 35 6.06 6.65 5.71 33.66
120170x101xxxx 早産、切迫早産(妊娠週数34週未満) 子宮破裂手術等 20 28.85 36.14 10.00 33.40 ⑪帝王切開
当院は切迫流早産や多胎妊娠をはじめ胎児発育不全、胎児先天性疾患などの胎児に異常のあるハイリスク妊娠の患者様を妊娠中から出産、そして新生児医療まで一貫して診療を行っています。 先進医療である双胎間輸血症候群に対する内視鏡的胎盤吻合血管レーザー焼灼術、無心体双胎に対するラジオ波焼灼術、胎児胸腔-羊水腔シャント術や胎児輸血の施設認定を受けています。胎児診断、胎児治療の診療実績は豊富で、県外からも患者様が来られます。また、当院は地域周産期医療センターとして、産科救急も積極的に受け入れています。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
140590xx97xxxx 停留精巣 手術あり 62 3.40 2.97 0.00 2.97 ⑤鼠径ヘルニアなど2泊3日入院手術パス
140580xx02xxxx 先天性下部尿路疾患 尿道形成手術等 51 9.45 9.30 0.00 2.31
11022xxx01xxxx 男性生殖器疾患 精索捻転手術等 26 3.23 3.69 0.00 8.77 ⑤鼠径ヘルニアなど2泊3日入院手術パス
14056xxx97xxxx 先天性水腎症、先天性上部尿路疾患 手術あり 25 6.12 6.94 0.00 4.20
140580xx97xxxx 先天性下部尿路疾患 その他の手術あり 25 8.60 9.01 0.00 2.40
泌尿器科では、主に尿路の先天異常、外性器の奇形といった尿路性器の先天異常を持つ患者の形成手術を施行しています。2023年度は268件の手術を施行致しました。尿道下裂形成術とそれに準ずる陰茎形成、前部尿道形成術、外尿道口形成術、包皮形成術がそれぞれ45件、23件、12件、9件、1件と合計90件で最多で、停留精巣固定術が70件、膀胱尿管逆流防止術(内視鏡下も2例含む)が22件でした。後部尿道弁や尿道リング状狭窄、尿管瘤、デフラックスを用いた内視鏡下逆流防止術などの内視鏡的手術も施行しています。
代謝内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
100250xx99x20x 下垂体機能低下症 手術なし 手術・処置等2 2あり 定義副傷病 なし 86 5.36 4.35 0.00 7.70
10006xxxxxx1xx 1型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等2 1あり 20 18.65 13.31 0.00 6.65
100260xx9900xx 下垂体機能亢進症 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 16 1.88 6.99 0.00 7.19
100250xx99x10x 下垂体機能低下症 手術なし 手術・処置等2 1あり 定義副傷病 なし 16 4.13 3.12 0.00 8.38
100260xx9910xx 下垂体機能亢進症 手術なし 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし 16 3.81 5.81 0.00 8.38
内分泌・代謝科では、こどもの内分泌疾患(ホルモンの病気)、糖尿病及び生活習慣病の診療を行っています。 主な疾患は、成長障害、成長ホルモン分泌不全性低身長症、SGA性低身長症、Turner症候群、Prader-Willi症候群、先天性甲状腺機能低下症(クレチン症)、甲状腺機能亢進症、慢性甲状 腺炎(橋本病)、単純性甲状腺腫、副甲状腺機能低下症(偽牲を含む)、1型糖尿病、2型糖尿病、腎性糖尿、高インスリン性低血糖症、ケトン性低血糖症、先天性副腎皮質過形成症、副腎形成不全、性分化疾患、思春期早発症、早発乳房・陰毛・月経、女性化乳房、性腺機能低下症、中枢性尿崩症、腎性尿崩症、肥満症、骨・ビタミンD代謝疾患等と多岐にわたっています。
成長ホルモン分泌不全性低身長症、汎下垂体機能低下症の負荷試験を行うための検査入院が最も多く、その他、骨形成不全症の定期治療、1型糖尿病の治療教育入院、思春期早発症の精査、副腎疾患の精査・治療が多くなっています。
形成外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080007xx010xxx 皮膚の良性新生物 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)等 手術・処置等1 なし 45 3.84 3.93 0.00 5.04 ⑮形成外科2泊3日用
080180xx970xxx 母斑、母斑症 手術あり 手術・処置等1 なし 25 4.00 3.80 0.00 4.44
140210xx02xxxx 先天性耳瘻孔、副耳 副耳(介)切除術 18 3.56 3.01 0.00 2.89 ⑮形成外科2泊3日用
070590xx99x0xx 血管腫、リンパ管腫 手術なし 手術・処置等2 なし 17 4.29 5.92 0.00 7.18
180060xx97xxxx その他の新生物 手術あり 14 3.79 5.77 0.00 5.86
形成外科では2023年に210名程度の入院がありました。頭の先から足の先まで、表面から見える変形や腫瘍などが治療対象になります。さまざまな部位や疾患が治療対象であるため、上位5疾患を合わせても全体の1/2程度になっています。また、できるだけ早期に退院できることを目標としており、入院期間は大半の疾患において全国平均より短くなっています。
腎臓内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110260xx99x3xx ネフローゼ症候群 手術なし 手術・処置等2 3あり 24 3.50 4.65 0.00 17.75 ⑭腎生検
110260xx99x0xx ネフローゼ症候群 手術なし 手術・処置等2 なし 15 23.00 19.94 0.00 7.47
110280xx991xxx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1 あり 15 12.33 6.44 0.00 12.87
110275xxxxxxxx 急性腎炎症候群 - - 10.15 - -
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし - - 13.52 - -
腎疾患科では小児の腎臓や尿路に関する様々な疾患の診療を行っています。 診療する主な疾患は、慢性糸球体腎炎、急性糸球体腎炎、ネフローゼ症候群、慢性腎不全、尿路感染症、先天性腎・尿路疾患などです。 尿路の異常に関しては泌尿器科と協力して「腎・泌尿器センター」として診療しています。外来で多数の患者さんの診療を行っていますが、入院診療が必要な患者さんも少なくありません。入院患者数が一番多いのはネフローゼ症候群ですが、最近では難治性ネフローゼ症候群に対するリツキシマブ(リンパ球の一つであるB細胞に対する抗体)治療のための入院が増えています。IgA腎症などの慢性糸球体腎炎や、IgA血管(アレルギー性紫斑病)とそれに伴う紫斑病性腎炎に対する検査(腎生検)や治療も多数行っています。末期腎不全に進行した患者さんには腹膜透析をはじめとする腎代替療法を行います。
皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080180xx99xxxx 母斑、母斑症 手術なし 24 2.38 3.50 0.00 3.54
080050xxxxxxxx 湿疹、皮膚炎群 18 7.28 9.62 0.00 6.56
080007xx010xxx 皮膚の良性新生物 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)等 手術・処置等1 なし 12 3.00 3.93 0.00 4.17 ⑩皮膚皮下腫瘍摘出術
080180xx970xxx 母斑、母斑症 手術あり 手術・処置等1 なし 12 3.25 3.80 0.00 2.92
180030xxxxxx0x その他の感染症(真菌を除く。) 定義副傷病 なし - - 8.60 - -
皮膚科では、アトピー性皮膚炎を含む湿疹・皮膚炎、血管腫・血管奇形、脱毛症、色素異常症(白斑など)、水疱症・膿疱症、母斑・母斑症、皮膚良性腫瘍、感染症などにわたり、幅広く診療を行っています。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
180060xx97xxxx その他の新生物 手術あり 29 12.76 5.77 0.00 3.69
010200xx01x00x 水頭症 水頭症手術 脳室穿破術(神経内視鏡手術によるもの)等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし - - 18.95 - -
010200xx99x00x 水頭症 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし - - 6.44 - -
140080xx99x00x 脳、脊髄の先天異常 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし - - 3.08 - -
010230xx97x00x てんかん 手術あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし - - 15.09 - -
脳神経外科では、二分脊椎症,キアリ奇形等の先天性中枢神経疾患、小児水頭症,薬物治療に難治のてんかんなどに対して診断,治療を行っています。 二分脊椎症のなかでは、脊髄脂肪腫の症例は脊髄係留解除と脂肪腫切除を行うので、DPCは,その他の新生物の手術として分類しています。脊髄髄膜瘤,キアリ奇形は脳脊髄の先天異常の手術に含まれます.難治てんかんは、迷走神経刺激療法や脳梁離断術を行っています.
歯科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060570xx99xxxx その他の消化管の障害 手術なし 24 3.08 7.30 0.00 6.42
010081xxxxx01x 免疫介在性脳炎・脊髄炎 手術・処置等2 なし 定義副傷病 あり - - 36.69 - -
010230xx99x00x てんかん 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし - - 7.19 - -
070010xx99xxxx 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) 手術なし - - 4.54 - -
140245xx99xxxx 舌・口腔・咽頭の先天異常 手術なし - - 5.01 - -
小児歯科では、主に口腔疾患の予防と治療を行っています。先天性心疾患など全身的な病気や障がい、低年齢や歯科恐怖症など、さまざまな理由から一般の歯科医院では対応の難しいこどもに対しては、全身麻酔下での集中歯科治療を行っています。また口腔内の小手術に対しても、こどもへの負担を考慮し全身麻酔下で行うことも少なくありません。一方で齲蝕や歯周病は心臓病などの全身疾患や障がいをもつ小児においては感染源となり、病気の治療の妨げやさまざまな二次的な問題を引き起こすことがあります。そのため、できるだけ低年齢から口腔衛生管理を行うことで、口腔疾患の予防に努めています。さらに心臓外科手術などの周術期に誤嚥性肺炎などを起こさないよう、専門的な口腔清掃をこころがけています。10症例以下は(-)で表示しています。
心臓血管外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
14031xx101x00x 先天性心疾患(動脈管開存症、心房中隔欠損症を除く。)(1歳未満) 大血管転位症手術 大血管血流転換術(ジャテーン手術)等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 12 131.83 43.96 8.33 0.00
14031xx002x0xx 先天性心疾患(動脈管開存症、心房中隔欠損症を除く。)(1歳以上) ファロー四徴症手術等 手術・処置等2 なし - - 23.78 - -
14031xx101x01x 先天性心疾患(動脈管開存症、心房中隔欠損症を除く。)(1歳未満) 大血管転位症手術 大血管血流転換術(ジャテーン手術)等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 あり - - 69.68 - -
050080xx97010x 弁膜症(連合弁膜症を含む。) その他の手術あり 手術・処置等1 なし、1あり 手術・処置等2 1あり 定義副傷病 なし - - 15.82 - -
050050xx0103xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 心室瘤切除術(梗塞切除を含む。) 単独のもの等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 3あり - - 29.15 - -
心臓血管外科では、こどもの心臓病の外科治療全般を対象に診療を行っています。
先天性心臓病には完全大血管転位症や大動脈縮窄および大動脈離断症、また総肺静脈還流異常症や左心低形成症候群など新生児期に手術を必要とする疾患から、ファロー四徴症、心室中隔欠損症、房室中隔欠損症など乳児期に手術を行うことが多い疾患、また心房中隔欠損症など年長児まで待てるものなど様々なものがあり、病態に応じた適切な手術を適切な時期に行っています。
心臓血管外科での取り扱う症例はもっと多いのですが、見た目の患者数が少ないのは、
他の診療科(主に循環器科)で術前検査を行い、心臓血管外科へ転科し手術を受け、一定期間後再度転科することが多いため、集計上は他の診療科(主に循環器科)の患者数としてカウントされているためです。
10症例以下は(-)で表示しています。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 - - - - - -
大腸癌 - - - - - -
乳癌 - - - - - -
肺癌 - - - - - -
肝癌 - - - - - -
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 - - -
中等症 - - -
重症 - - -
超重症 - - -
不明 - - -
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 - - - -
その他 - - - -
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K142-21 脊椎側彎症手術(固定術) 73 1.19 17.53 2.74 14.08
K142-22ハ 脊椎側彎症手術(矯正術)(伸展術) 62 1.00 6.42 0.00 9.44 ⑬脊椎側弯症
K0482 骨内異物(挿入物を含む)除去術(大腿) 等 40 1.38 9.45 0.00 10.95
K1002 多指症手術(骨関節、腱の形成を要する) 28 1.96 3.46 0.00 1.00 ⑫手足先天性疾患
K0581 骨長調整手術(骨端軟骨発育抑制術) 15 1.27 7.93 0.00 8.60
脊椎外科は西日本地区の側弯症のセンター的役割を果たしているため、多くの難しい症例が集中しています。特発性側弯症・症候性側弯症・神経筋原性側弯症などに対する脊椎側彎症手術(固定術)が最多となっています。進行性の早期発症型側弯症ではGrowing Rod法やVEPTR(ベプター)法を行っていますが、6か月に1回程度の伸展術が必要なため手術数が多くなっています。先天性股関節脱臼やペルテス病などの股関節疾患は初回の術式が多岐にわたる為それぞれの手術数は多くはなりませんが、手術後の抜釘は単一手術となり3番目に多い手術となっています。そのほか、母指多指症や多指症、合指症などの手足の先天異常の手術を多く行っています。先天性内反足に対しPonseti法による治療を行っていますが、再発や難治性のものに対してはさらなる手術を施行しています。
小児外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 153 1.47 1.00 0.00 3.79 ⑥ヘルニアパス
K6333 臍ヘルニア手術 35 1.00 1.00 0.00 2.49 ⑥ヘルニアパス
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 33 0.70 3.21 0.00 10.27
K7151 腸重積症整復術(非観血的) 23 0.00 1.04 0.00 1.52 ⑦腸重積パス
K836 停留精巣固定術 15 1.33 1.00 0.00 3.07 ⑥ヘルニアパス
小児外科の手術件数は、腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側)が最も多く、臍ヘルニア手術、腹腔鏡下虫垂切除術、腸重積症整復術の順に多くなっています。
耳鼻咽喉科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K370 アデノイド切除術 135 1.02 4.81 0.00 4.72 ③アデノイド・扁桃肥大摘出パス
K309 鼓膜(排液、換気)チューブ挿入術 65 1.00 1.57 0.00 5.05 ④鼓膜チューブ挿入・抜去術
K3772 口蓋扁桃手術(摘出) 45 1.07 4.98 0.00 6.82 ③アデノイド・扁桃肥大摘出パス
K287 先天性耳瘻管摘出術 17 1.00 1.00 0.00 4.47
K3191 鼓室形成手術(耳小骨温存術) 11 1.36 2.27 0.00 10.18
2023年度の手術件数は312症例、498件でした。扁桃アデノイド肥大に対して、口蓋扁桃手術(摘出)、アデノイド切除術を行う方が最も多く、次いで慢性滲出性中耳炎に対して鼓膜チューブ留置を行う方となっています。その次には、耳瘻管摘出術や鼓室形成術があります。手術件数は、コロナ禍で減少した2020~2022年度の平均239症例と比べ大幅に増加しています。
循環器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K616-3 経皮的胸部血管拡張術(先天性心疾患術後) 36 1.78 2.64 0.00 5.86
K5761 心室中隔欠損閉鎖術(単独) 26 4.77 28.62 0.00 1.96
K5952 経皮的カテーテル心筋焼灼術(その他) 19 7.00 6.37 0.00 11.26
K566 体動脈肺動脈短絡手術(ブラロック手術、ウォーターストン手術) 17 28.94 50.53 11.76 2.76
K5702 純型肺動脈弁閉鎖症手術(右室流出路形成又は肺動脈形成を伴う) 等 16 3.38 19.38 0.00 11.69
当院は単心室症例が多く、新生児期から乳児期には姑息術後の血流調整としてのバルーン拡張術、さらにグレン・フォンタン手術後には残存する狭窄病変に対するバルーン拡張術を積極的に行っています。またフォンタン手術前後には体肺側副血管や静脈-静脈側副血管に対して血行動態改善のためのコイル塞栓も多くなっています。先天性心疾患として頻度の多い、心室中隔欠損症や心房中隔欠損症の手術数が多い状況が続いています。また、不整脈に対するカテーテルアブレーションは増加してきています。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2422 斜視手術(後転法) 88 1.33 1.00 0.00 7.84 ⑧眼科手術
K2172 眼瞼内反症手術(皮膚切開法) 77 1.30 1.00 0.00 7.58 ⑧眼科手術
K215 瞼板切除術(巨大霰粒腫摘出) 53 1.64 1.00 0.00 5.60 ⑧眼科手術
K2424 斜視手術(斜筋手術) 12 1.33 1.00 0.00 4.67 ⑧眼科手術
K201 先天性鼻涙管閉塞開放術 10 1.30 1.00 0.00 2.80 ⑧眼科手術
眼科では主に、斜視、眼瞼内反症(さかまつげ)・鼻涙管閉塞などの手術を行っています。斜視手術が最も多く、2番目に眼瞼内反症手術(皮膚切開法)となっています。入院期間は2泊3日を基本としています。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K836 停留精巣固定術 54 1.39 1.04 0.00 3.26 ⑤鼠径ヘルニアなど2泊3日入院手術パス
K819 尿道下裂形成手術 43 1.35 7.81 0.00 2.37
K819-2 陰茎形成術 22 1.59 6.64 0.00 2.36
K809-2 膀胱尿管逆流手術 20 1.90 9.00 0.00 4.00
K778 腎盂形成手術 14 2.00 4.57 0.00 3.36
泌尿器科では、主に尿路の先天異常、外性器の奇形といった尿路性器の先天異常を持つ患者の形成手術を施行しています。2023年度は268件の手術を施行致しました。尿道下裂形成術とそれに準ずる陰茎形成、前部尿道形成術、外尿道口形成術、包皮形成術がそれぞれ45件、23件、12件、9件、1件と合計90件で最多で、停留精巣固定術が70件、膀胱尿管逆流防止術(内視鏡下も2例含む)が22件でした。後部尿道弁や尿道リング状狭窄、尿管瘤、デフラックスを用いた内視鏡下逆流防止術などの内視鏡的手術も施行しています。
産科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8981 帝王切開術(緊急帝王切開) 84 7.89 7.20 2.38 32.36 ⑪帝王切開
K8982 帝王切開術(選択帝王切開) 63 5.37 6.95 0.00 33.71 ⑪帝王切開
K910-2 内視鏡的胎盤吻合血管レーザー焼灼術 13 1.08 7.38 0.00 28.08
K9061 子宮頸管縫縮術(マクドナルド法) - - - - -
K893 吸引娩出術 - - - - -
当院は地域周産期医療センターとして、切迫流早産、多胎妊娠や胎児発育不全、胎児先天性疾患などの胎児に異常のあるハイリスク妊娠を中心に診療を行っているため、帝王切開術の割合が多く、帝王切開術も緊急で行うことが多いのが特徴です。また先進医療である内視鏡的胎盤吻合血管レーダー焼灼術、ラジオ波焼灼術の施設認定を受け、他にも保険適用となった胎児胸腔-羊水腔シャント術、胎児輸血術の施設認定も受けており、胎児治療にも積極的に取り組んでいます。
形成外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0051 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2cm未満) 57 1.42 1.12 0.00 4.84 ⑮形成外科2泊3日用
K0052 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2cm以上4cm未満) 20 1.60 2.10 0.00 5.30 ⑮形成外科2泊3日用
K288 副耳(介)切除術 18 1.56 1.00 0.00 2.89 ⑮形成外科2泊3日用
K0061 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径3cm未満) 17 1.29 1.18 0.00 4.94 ⑮形成外科2泊3日用
K287 先天性耳瘻管摘出術 - - - - -
形成外科では2023年に230件程度の手術を行いました。頭の先から足の先まで、表面から見える変形や腫瘍などが治療対象になります。さまざまな部位や疾患が治療対象であるため、上位5疾患を合わせても全体の50%程度になっています。残りの50%はさらに希少な疾患の治療を行っています。
新生児科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K9131 新生児仮死蘇生術(仮死第1度) 40 0.00 63.28 7.50 0.00
K9132 新生児仮死蘇生術(仮死第2度) 18 0.00 64.72 0.00 0.00
K563 肺動脈絞扼術 11 10.00 166.27 0.00 0.00
K6334 臍帯ヘルニア手術 - - - - -
K566 体動脈肺動脈短絡手術(ブラロック手術、ウォーターストン手術) - - - - -
新生児科では、新生児仮死蘇生術(仮死第1度、仮死第2度)が多く行われました。新生児蘇生術が多いのは、当院周産期センターに緊急分娩症例や重症な胎児症例が多く集まり、分娩が行われているためです。また先天性心疾患が新生児科入院数の35%あり、心室中隔欠損症、ファロー四徴症、左心低形成症候群、大血管転位症、両大血管右室起症、大動脈縮窄症/大動脈離断、総肺静脈還流異常症など様々な重症な複雑先天性心疾患も多く、心疾患関連の手術が多くなっています。その他、外科手術を要する症例も多く、2023年度の手術件数は心臓血管外科55件、小児外科25件、脳神経外科7件、眼科3件、泌尿器科2件、整形・脊椎外科1件でした。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K1911 脊髄腫瘍摘出術(髄外) 28 2.00 10.04 0.00 3.71
K1742 水頭症手術(シャント手術) - - - - -
K1491 減圧開頭術(キアリ奇形、脊髄空洞症) - - - - -
K181-5 迷走神経刺激装置交換術 - - - - -
K145-2 皮下髄液貯溜槽留置術 - - - - -
脳神経外科では、二分脊椎症,キアリ奇形等の先天性中枢神経疾患、小児水頭症,薬物治療に難治のてんかんなどに対して外科治療を行っています。 二分脊椎症のなかでは、脊髄脂肪腫の症例が多く、脊髄係留解除と脂肪腫切除を行うので、ここでは脊髄腫瘍摘出術(髄外)に分類しています。脊髄髄膜瘤は脊椎披裂手術に含まれます.キアリ奇形に対しては減圧開頭術を行っています.難治てんかんは迷走神経刺激療法や脳梁離断術を行っています.水頭症に関してはシャント手術が主となっています。
皮膚科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0052 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2cm以上4cm未満) 12 1.00 1.00 0.00 4.50 ⑩皮膚皮下腫瘍摘出術
K0051 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2cm未満) - - - - -
K0061 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径3cm未満) - - - - -
K0053 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径4cm以上) - - - - -
K0063 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径6cm以上12cm未満) - - - - -
皮膚科の手術は、頭頚部の石灰化上皮腫や色素性母斑などの皮膚良性腫瘍に対する摘出術を行った症例が多くなっています。
10症例以下は(-)で表示しています。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる - -
180010 敗血症 同一 12 0.16
異なる - -
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 15 0.20
異なる - -
180010 敗血症の発症は12件で、発生率は0.16%となっています。肺炎球菌性敗血症などが主な理由となっています。
180040 手術・処理の合併症は15件で、発生率は0.20%となっています。術後創部感染や予防接種後発熱が主な合併症となっています。
リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率ファイルをダウンロード
肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが
「中」以上の手術を施行した
退院患者数(分母)
分母のうち、肺血栓塞栓症の
予防対策が実施された患者数(分子)
リスクレベルが「中」以上の手術を
施行した患者の肺血栓塞栓症の
予防対策の実施率
191 147 76.96
肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが「中」以上の手術で予防対策を行っているのは主に帝王切開術です。
血液培養2セット実施率ファイルをダウンロード
血液培養オーダー日数(分母) 血液培養オーダーが1日に
2件以上ある日数(分子)
血液培養2セット実施率
2451 1954 79.72
血液培養オーダー日数に対し、1日2件以上血液培養のオーダーがある日数は、約80%となっております。
広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率ファイルをダウンロード
広域スペクトルの抗菌薬が
処方された退院患者数(分母)
分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日
までの間に細菌培養同定検査が
実施された患者数(分子)
広域スペクトル抗菌薬使用時の
細菌培養実施率
137 128 93.43
広域スペクトルの抗菌薬が処方された患者の約90%に細菌培養同定検査が実施されています。
更新履歴
2024.10.1
2023年度病院指標を公表しました。