福岡市立こども病院

リソースナース

リソースナースとは、より良い医療提供のためのキーパーソンとして活動する専門性の高い知識・技術を持つ看護師で、患者・家族への支援はもちろん、看護師をはじめ他の医療スタッフへ働きかけて支援します。当院には14名のリソースナースがおり、専門分野で活躍しています。

小児看護専門看護師

専門看護師制度は、日本看護協会によって、複雑で解決困難な看護問題を持つ個人・家族及び集団に対して水準の高い看護ケアを効率よく提供するため、特定の専門看護分野の知識及び技術を深め、保健医療福祉の発展に貢献し、併せて看護学の向上を図ることを目的としてつくられたものです。子どもやご家族への看護で難しさを感じる時や、倫理的な事柄に対して配慮が必要な時などに、スタッフと協働しながら、6つの役割(実践、相談、調整、倫理調整、教育、研究)を通して、子どもとご家族のケアに役立つように支援しています。

家族支援専門看護師

家族支援専門看護師は、子どもだけでなく、子どもを含めた家族全体をケアの対象としています。子どもの病気や治療・入院によって、これまでの日常生活は揺らぎ、たくさんの困りごとが生じることと思います。そんな状況のご家族に寄り添い、抱える困りごとや今後懸念されることについて、一緒に考え、対応します。また、ご家族が問題解決や課題の達成に向けて主体的に取り組むことができるように支援します。

感染管理認定看護師

感染管理認定看護師は、小児・成人患者さん、その家族、病院職員、学生など当院に関わるすべての人々を医療関連感染から守るための活動をしています。ICT(感染対策チーム)や感染リンクナースと連携しながら、手指衛生を中心とした感染対策指導、院内ラウンド、サーベイランス(感染症発生調査)による感染症発生状況の把握を行い、院内感染防止のための対策と支援が速やかにできるように日々活動しています。また、地域ぐるみの感染対策を目指し、他医療機関と連携し相談など細やかに対応しています。

皮膚・排泄ケア認定看護師

皮膚・排泄ケア認定看護師は、創傷・ストーマ・失禁に伴う問題に対して、熟練した看護技術と知識を用いて水準の高い看護実践を行う看護師です。「創傷」ケアでは、褥瘡やテープやおむつかぶれ等で皮膚障害が生じた際のケアを行います。「ストーマ」ケアでは、ストーマ造設前から造設後までの継続したケアを行います。「失禁」ケアでは、排尿・排便障害に対するケアを行います。また、看護実践を通してスタッフへの指導を行い、皮膚・排泄分野における看護の質向上のための活動をします。胃屢造設や在宅呼吸器装着などの医療的ケアが必要な子ども達が多くいます。その子ども達への皮膚・排泄ケアを適切に行っていくことが在宅ケアの重要なポイントになります。入院生活はもちろんのこと、学校や在宅で子ども達とご家族が笑顔で過ごせることを目標にスタッフと共に支援していきます。

新生児集中ケア認定看護師

新生児集中ケア認定看護師は、熟練した看護技術および知識を用いて水準の高い看護を実践する看護師です。ハイリスク新生児のケアを実践しながら、看護の質の向上を目的とし、NICU(新生児集中治療室)やGCU(新生児回復治療室)で、医療スタッフと協働して活動しています。言葉で表現できない新生児の代弁者となり、母子分離を余儀なくされている子どもに対し、ご家族が主体的にケアの参加や意思決定が行えるように日々努力しています。

集中ケア認定看護師

集中ケア認定看護師の役割は、危機的状況にある子ども及びそのご家族に対し、専門的な知識と熟練した看護実践を提供し、お子さんの重篤化を回避させることです。集中治療室では、生まれて間もない新生児から成人移行期までの先天性心疾患の患者さんが、手術を受け入室するため、集中治療室で勤務する看護師は専門性の高い医療と看護実践が求められます。個々の子どもとご家族に、より質の高い看護が提供され、早期回復支援が行われるように看護師を指導し、相談に応じています。

小児救急看護認定看護師

小児救急看護認定看護師の役割には、「救急時の子どもの病態に応じた初期評価」、「BLS・PALS・プレパレーションなどの看護ケア」、「子どもの虐待の予防と早期発見」、「子どもの事故予防」、「電話相談などの育児支援」などがあります。入院中、退院後の生活など、子どもとご家族が抱える不安や問題を少しでも軽減できるよう、子どもの権利に基づき、その利益を第一に考え、看護実践を提供しています。そして、看護実践を通してスタッフへ指導し、相談に応じています。

手術看護認定看護師

手術看護認定看護師の役割は、重症で複雑な病態を持つ小児・成人患者の手術に対し、手術決定から回復期の周術期を視野に入れた看護実践を行います。身体的、精神的にも発達段階である小児に対し、二次合併症を予防した体温管理、体位管理、麻酔看護、プレパレーションなどの手術看護を実践し、子どもたち・ご家族が安心して手術を受けられるように支援しています。周術期を通して、外来、病棟と継続した看護の提供のために、スタッフの指導、相談に応じています。

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