脳神経外科
- 当科について
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診療内容
以下が主な対応疾患で、児の成長・発達を第一に考えての外科治療を行います。
水頭症
脳・脊髄を保護している脳脊髄液(髄液)の流れが妨げられて起こる病態ですが、小児の場合その原因は様々です。手術適応を慎重に検討し、髄液短絡術(シャント手術)や内視鏡手術を行います。
二分脊椎に代表される先天性の脳脊髄疾患
二分脊椎は脊髄髄膜瘤などの顕在性二分脊椎と、脊髄脂肪腫や脊髄係留などに代表される潜在性二分脊椎に大別され、病態に応じた外科治療を行います。
キアリ奇形、クモ膜嚢胞、頭蓋縫合早期癒合症などの疾患の外科治療を行います。難治性てんかん、痙縮などに対する機能的脳外科疾患
難治性てんかんに対しては、緩和的外科治療である脳梁離断術、または迷走神経刺激療法(VNS)を主に行っています。てんかんセンターの医師とともに治療法を検討します。脳性麻痺や脊髄障害などの後遺症で手足に痙縮が強い場合には、バクロフェンの髄腔内持続注入用埋込型ポンプ設置(ITB療法)を行っています。
- ※脳腫瘍や、もやもや病などの脳血管障害に関しては、専門性の点から協力関係にある大学病院で行います。頭部外傷に対する救急対応は、当科及び病院の診療体制の面から24時間対応では行っていません。
科の特徴・特色
脊髄脂肪腫に代表される、閉鎖性(潜在性)二分脊椎の手術が多くを占め、発生学的な病態解明に努めています。開放性(顕在性)二分脊椎である脊髄髄膜瘤は、産科、新生児科、麻酔科、形成外科と協力して、出生後の緊急手術、新生児管理を総合的に行っています。
診療科より
火・水・金曜日が新患・再来の外来日で、すべて予約制です。原則、午前中の診察になります. 初診の場合は、診療情報提供書(紹介状)が必要です。前の医療機関で行われたCTやMRIなどの検査データはできるだけご持参ください。
- 診療実績
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診療実績
2023年4月~2024年3月
手術総数 62件 二分脊椎 32件 キアリ奇形など 4件 水頭症 15件 てんかん外科 4件 その他 4件
- 医師紹介
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名前 村上 信哉(Nobuya Murakami) 役職 科長 専門分野 小児神経外科、てんかん外科 所属学会 日本脳神経外科学会
日本脳神経外科コングレス
日本小児神経外科学会
日本てんかん学会
日本神経内視鏡学会主な資格等 日本脳神経外科専門医・専門医指導医
日本小児神経外科学会認定医
日本てんかん学会専門医
日本神経内視鏡学会技術認定医
迷走神経刺激療法(VNS)資格認定医
バクロフェン髄腔内持続投与(ITB)療法資格認定医
医学博士名前 黒木 愛(Ai Kurogi) 専門分野 小児神経外科、神経内視鏡 所属学会 日本脳神経外科学会
日本小児神経外科学会
日本脳卒中学会
日本脳卒中外科学会
日本脳神経外科コングレス
日本神経内視鏡学会
日本てんかん学会主な資格等 日本脳神経外科専門医・指導医
日本小児神経外科学会認定医
日本脳卒中学会専門医・指導医
バクロフェン髄腔内持続投与(ITB)療法資格認定医
神経内視鏡技術認定医
医学博士