福岡市立こども病院

眼科

当科について

診療内容

新規患者は年間約1,200人で、斜視・屈折異常のほか、先天眼瞼下垂・眼瞼内反症・眼瞼腫瘍・霰粒腫・先天鼻涙管閉塞など、手術を必要とする外眼部疾患も多く診療しています。

視機能が発達する乳幼児期は弱視の予防・治療に重要な時期ですが、眼科的検査が難しい年齢でもあります。このような患者さんや、障害があるため他院で十分に検査できない患者さんも診療しています。複数の詳細な検査が必要な場合は、検査入院をすすめることもあります。また、乳幼児健診の3次健診(精密検査)や、神経科・腎科・内分泌科などから依頼された眼科的精査、ステロイド剤などの副作用チェックを行っています。

院内では、毎週周産期センターへ出向き、未熟児網膜症の管理を含めた眼科診療を行っています。未熟児網膜症は重症の場合、2~3日おきあるいは毎日診察することもあります。未熟児網膜症の治療は、網膜光凝固(レーザー)、抗血管新生薬硝子体内注射を行います。治療を行った症例はもちろんのこと、自然軽快した症例でも、網膜周辺部に円孔や裂孔を形成する可能性がある場合は長期にわたって経過観察しています。

手術は斜視のほか、眼瞼内反症や眼瞼下垂、眼瞼腫瘍のなどの外眼部手術にも力を入れており、瞼裂縮小症に対しては内眼角形成を行っています。また、鼻涙管閉塞、眼振の手術を行っています。

科の特徴・特色

当院で行っている検査

視力(PL法を含む)、屈折度数・角膜曲率半径、眼圧、眼位、両眼視機能、眼筋機能(ヘスチャート)、細隙灯顕微鏡、眼底、蛍光眼底造影、色覚(アノマロスコープによる確定診断)、量的視野(動的および静的)、超音波検査(AモードおよびBモード)、中心フリッカー、OCT(前眼部/眼底三次元画像解析)、ERG(網膜電図)、VEP(視覚誘発電位)、MRI、CT
  • ●眼球、眼周囲(眼瞼・眼窩)の疾患は、機能面、整容面、心理面で問題となるため、必要に応じ神経科や形成外科、こころの診療科などと連携し、最善の医療に努めています。
  • ●眼疾患を契機に全身疾患がみつかることもあります。小児総合病院の強みを生かして、あらゆる専門科と相談・連携しています。
  • ●九州大学眼科の関連病院としても機能しており、悪性疾患が疑われる場合などは、すみやかに大学へ紹介しています。
  • ●斜視の治療(手術や眼鏡)を多く行っています。
    また、手術の対象となりにくい患者さんにはボツリヌス毒素(ボトックスR)療法も行っています(対象は12歳以上)。
  • ●弱視訓練や乳児のコンタクトレンズ装用指導は、通常の診療とは別に予約をとって十分に時間をかけるようにしています。
  • ●ロービジョンケア(弱視の患者さんの支援)にも取り組んでおり、補助具(ルーペや単眼鏡、拡大読書器、遮光眼鏡など)の選定、訓練、処方を行っています。ロービジョン外来についてはこちらをご覧ください。
  • ●弱視のお子さんは、福岡市立心身障害者福祉センター(あいあいセンター)など、居住地域の療育施設と連携しながら、発育をみまもっています。
  • ●日本眼科学会専門医制度研修施設
  • ●コンタクトレンズ検査料1施設基準認定
  • ●ロービジョン検査判断料施設基準認定
  • ●眼筋移動術施設基準適合
  • ●眼窩内腫瘍摘出術施設基準適合
  • ●涙嚢鼻腔吻合術施設基準適合

診療科より

眼科外来にある種々の検査機器を目にすると、お子さんはどうしても緊張します。眼科は泣いてしまうと全く検査ができません。特に機能検査が中心の斜視では患者さんの協力を得ることが前提です。初診の場合は、ご家族にお話をうかがう際にも、お子さんとコミュニケーションをとるべくおもちゃなどを登場させ、明るく楽しいイメージを作るようにしています。また、再診時はお子さんの個性に合わせて対応するよう心掛けています。どうしても協力が得られない場合の他覚的検査(眼底検査など)には催眠剤を用い、抑制することによる恐怖感を植えつけないよう、努めています。

小児眼科診療の特徴として、こどもの機嫌や体調によってはテンポよく検査が進められないこともあり、また、複数の検査を行う場合の待ち時間や、検査用点眼薬の効果が出るまでの待ち時間も生じます。必要な診療を効率よく行い、患者さんの待ち時間をできるだけ短くするために、外来診療は完全予約制としています。

視機能が発達する乳幼児は、長期にわたり通院を必要とすることが多いので、経過が安定している患者さんや遠方の患者さんは、ご家族の意向もうかがいながら地元の眼科と連携していくことを提案しています。

斜視をはじめとするほとんどの手術において、入院は2泊3日とし、患者さんとご家族の負担を最小限にしています。

主な対象疾患

主な対象疾患

  • ・斜視
  • ・屈折異常
  • ・弱視
  • ・先天眼振
  • ・先天眼瞼下垂
  • ・眼瞼内反症
  • ・眼瞼・結膜腫瘍
  • ・先天鼻涙管閉塞
  • ・未熟児網膜症
  • ・眼球の先天異常
  • ・先天色覚異常(アノマロスコープによる確定診断)
  • ・心因性視覚障害
  • ・乳幼児健診の精密検査
  • ・全身疾患に伴う眼症状の評価
  • ・ステロイド投与中の副作用のチェック
診療実績

診療実績

2023年4月~2024年3月

  • 手術件数:合計 467件
斜視手術 143件
眼瞼内反症手術 167件
眼瞼挙筋前転 11件
霰粒腫摘出 87件
涙道手術 37件
眼瞼・結膜腫瘍摘出 3件
網膜光凝固 8件
その他 11件
医師紹介
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役立つ情報のリンク

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