福岡市立こども病院

小児歯科

当科について

診療内容

小児歯科では、以下のような口腔疾患や口腔に関連した問題に対して包括的に対応します。

  1. むし歯、歯周病
  2. むし歯や歯周病が原因でおきるさまざまな口腔疾患
  3. 歯の外傷
  4. さまざまな病気や障害に合併する哺乳・摂食機能障がい
  5. お口に関する習癖やそれが原因でおきる口腔疾患
  6. 過剰埋伏歯等、小児特有の口腔外科的な疾患

むし歯はこども達に比較的多いお口の病気で、小児歯科の診療では最も対応を必要とする疾患です。むし歯はミュータンス菌とよばれる細菌による感染症で、放置しておくとむし歯そのものが全身の健康や発育に悪い影響を与える危険性があります。特に生まれながらに心臓に病気をもつこどもでは、むし歯が感染源となり感染性心内膜炎を引き起こす危険性が高くなることが知られています。その他にも、乳歯のむし歯は永久歯そのものに害を及ぼしたり、歯並びや発音、咀嚼にも悪い影響を与えます。むし歯ができてしまったら、もちろん治療が必要ですが、もっと大切なことはむし歯を予防していくことです。むし歯は治療が一度終了してしまえば二度と再発しないというものではありません。また、歯科治療が苦手なちいさなこどもや障害を持つこどもたちでは、場合によっては全身麻酔で歯科治療を行わざるを得ないこともあります。従って、むし歯の全くないこどもや歯科治療がすべて終了したこどもも、むし歯や歯周病などの口腔疾患の予防のため、お口の中の定期管理が大変重要となります。小児歯科では、むし歯をはじめとして、歯周病など口腔疾患の予防に特に力を入れています。

科の特徴・特色

こどもの健やかな成長と健康を口腔内からサポートをさせていただくのが小児歯科の特徴です。むし歯や歯周病の口腔2大疾患の予防のため、可能な限り幼少期から長期的かつ定期的に口腔衛生管理を行っています。外来および病棟では、口腔疾患の予防を中心に行います。むし歯の治療が必要だが歯医者さんが苦手という場合には、全身麻酔を使った治療が中心となります。緊急な場合を除いて、身体の抑制下での治療は行いません。

全身麻酔下での歯科治療

全身麻酔下での歯科治療には、こどもの恐怖心や協力状態に左右されず、治療時間の制約が少ないため1回で全てのむし歯が治療できるという大きなメリットがあります。病気や障がいなどさまざまな理由から、通常の歯科治療が受けられないこどもや心臓などの大きな手術を控えて歯科治療に時間をかけられないこどもに対しては、全身麻酔下での集中歯科治療をおこないます。

外来診療

主に入院中のこども達、病気や障がいを持ったこども達の口腔疾患の予防が中心となります。

病棟の往診

病気があって、こども自身や家族がなかなかお口の手入れができない場合、歯科医師、歯科衛生士が代わりに病棟のベッドサイドにて専門的口腔衛生指導を行い、常にお口のなかを清潔な状態に保つお手伝いをします。また、いろいろな病気で入院中にお口のトラブルが起きた場合は、責任を持って対応させていただきます。

摂食・嚥下機能訓練

病気や発達の遅れのために、なかなか上手に食べたり、飲み込んだりできないこどもや障がいをもつこどもには、こども病院内のいろいろな科と連携を取りながら、検査や間接訓練、直接訓練など食べるためのトレーニングを行います。また、お口に関する習癖が原因で上手に食べられない場合は、口腔周囲の筋肉の機能訓練や咬みあわせの治療を行うことで改善を目指します。

診療科より

小児歯科は、歯科医師2名、歯科衛生士3名で診療を行います。外来は、新患、再来ともに月曜から金曜まで診療を行います。新患・再来とも完全予約制です。新患の受付は9時から11時までとなっています。初めての受診の時は必ず紹介状をお持ちください。一般の歯科医院での治療が可能なお子様で、むし歯・歯周病・歯並びが悪いなど、お口の中や歯だけに症状がある場合につきましては、まずはお近くの歯科医院にご相談くださいますようお願い申し上げます。再診は9時から15時まで診療を行います。

小児歯科では、むし歯などの感染源の除去を徹底的に行いますが、歯科治療終了後、お口の中の感染源がなくなった時点で、原則的に紹介していただいた歯科医院もしくは近くの一般歯科、小児歯科に責任を持って逆紹介させていただきます。そして、逆紹介させていただいた地域の歯科医院にてメンテナンスを含めた口腔疾患の予防処置を継続(定期管理)していただきます。その後、新たな問題が生じましたら、改めて当科にご紹介いただくことになります。

高度な口腔外科的な処置や咬合(歯科矯正)治療については、専門性のある病院と連携して治療に取り組みます。

主な対象疾患

主な対象疾患

  • ・むし歯、歯周病などの口腔疾患の予防および治療。
  • ・全身麻酔下での集中的な歯科治療。
  • ・むし歯や歯周病が原因で起こる、さまざまな口腔疾患に対する治療。
  • ・歯の外傷に対する処置。哺乳・摂食・嚥下に関する指導。
  • ・過剰埋伏歯や軟組織(上唇小帯・舌小帯)の異常などへの対応。
診療実績

診療実績

2024年4月~2025年3月

新規外来患者数 515名
(男児287名、女児228名)
新規外来患児の平均年齢 6.1歳
全身麻酔下歯科治療症例数 121症例
 
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役立つ情報のリンク

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