総合診療科
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診療内容
小児救急医療から小児期のあらゆる疾患の初期診療、複数診療科にまたがる病気のハブ機能まで「子どもの総合医」としての診療を提供します。近年小児科領域では、医療の高度専門化に伴い専門診療化が進んできました。感染、循環器、神経、腎、代謝・内分泌、新生児、血液・悪性疾患、免疫、アレルギー、救急などの小児領域サブスペシャリティに対応する医療機関が増えております。一方、初期の段階では専門診療科を特定することが困難な場合、あるいは複数の専門診療科の対応が望ましい場合も少なくありません。当科はそういうニーズに対して、一般疾患、救急疾患などに幅広く対応しています。
初期診療を担う総合診療科として、今まで多くの病院、診療所、保健所から患者紹介を受け入れています。小児時期に発症する各疾患、病態、病状に幅広く対応し、こどもの健康の向上につながればと思います。当科のみで対応が困難な場合は他の専門診療科と連携し、スムーズに橋渡しします。新患患者では、呼吸器、消化器の急性感染症の占める割合が一番多く、小児のプライマリケアの実態を反映する結果です。次に多いのは、発疹症、便通異常、アレルギー性疾患です。救急疾患としては熱性けいれんが多く、保健所からの紹介では、最近体重増加不良、発達遅滞等が増えています。外科的対応が必要な疾患、稀に血液・腫瘍性疾患まで多岐に渡って診療を行っています。さらに、特別な配慮が必要なお子さんの乳児健診、予防接種も担当しております。
科の特徴・特色
総合診療科は、開院当初からあった一般小児科(スクリーニング)が発展的に改組され、平成25年4月に開設されました。大学病院など成人領域では珍しくはありませんが、小児領域ではまだまだ少なく、九州管内では初の設置例です。地域・大学病院などの高度医療施設・院内他科、行政や教育施設の方々などと幅広く連携しながら、救急医療から慢性疾患まで幅広く診療しています。「こども病院」という小児専門医療機関のため、小児の高度専門診療が充実している当院では、小児の全人的医療を担当する当科の果たす役割も大きくなっていくものと思われます。
当科の特徴として、
- 初期診療を担う総合診療科となる
- 当院診療の窓口となる
- 他の専門診療科と連携しチーム医療を形成すること
です。
また、全国の若手小児科医に研修の場を提供したり、臨床研究や治験を通して医療の発展にも寄与しています。主な対象疾患
初期対応については、疾患を限定しません。
診療科より
総合診療科は、従来の一般小児科を改組し、担当医師を増やして平成25年4月に開設しました。初期診療の担い手になるとともに、他の専門診療科に該当しない受診者や複数の診療科が関係する受診者等の窓口・調整役になり、他科と協力しながら診療を行います。受診の場合、どこの診療科が適切であるかわからない場合など、受診者のみならず紹介元の先生方にも気軽に声をかけていだける病院の顔となること目標にしていますのでよろしくお願いいたします。
また、外来日は月曜日から金曜日です。受付時間は午前8時45分から11時です。診療を的確に行うためには、できれば「かかりつけ医」の診療情報提供書(紹介状)、検査結果、お薬手帳、母子手帳を持ってきてください。また、当科はいわゆる「かかりつけ医」としての機能を担えませんので、予めご了承、ご理解くださいますようにお願いいたします。