福岡市立こども病院

小児神経科

当科について

診療内容

小児神経科は、脳・脊髄・末梢神経・筋肉の病気の診断、治療、指導を行う科です。これらの病気は、けいれんなどの発作、意識障害、失神、めまい、頭痛、性格の変化、学力低下、今までできていたことができない、歩行障害(歩けない、転びやすい、歩き方がおかしい)、力が入りにくい、しびれ、痛み、発汗異常などの症状を示します。また、子どもの病気は、言葉の遅れ、首がすわらない、歩かない、視線が合わない、じっとできない、一人遊びが多い、笑わない、頭が大きいまたは小さい、など発達と深く関わる症状を示すことも特徴です。当科では、これらの症状を示す全ての疾患に原則的に対応可能です。

科の特徴・特色

小児神経科は、病院開設以来、福岡都市圏を中心とした「小児てんかんの医療センター」および「障害児のための医療センター」としての役割を果たしています。また、福岡都市圏だけでなく、福岡県内、九州・山口地区の各県から診断や治療を求めて受診される患者さんも多くいます。
迅速で確実な診断と適切な治療を目指し、小児科専門医の資格をもつ5人のスタッフが外来および入院診療に当たっています。検査として血液・尿・脊髄検査、電気生理検査(脳波、誘発筋電図、大脳誘発電位など)、画像検査(CT、MRI、MRS、SPECTなど)、心理検査を行います。
外科治療(てんかん外科)の術前評価を行う場合には、発作時のビデオ・脳波同時記録を行うことができます。治療として抗てんかん薬や向精神薬の投与、ケトン食療法、代謝性疾患の治療、免疫性疾患の治療、けいれん重積状態や急性脳炎・脳症などの急性神経疾患の治療・管理を行っています。

当科は、日本小児神経学会や日本てんかん学会が定める小児神経専門医研修認定施設やてんかん専門医認定研修施設に認定されており、専門的診療を提供すると同時に、医師教育も行っています。国内外の研究機関と連携して病因解明のための共同研究を行ったり、治療法が確立されていない疾患や稀少疾患に関する臨床試験(治験)を行ったりしています。

診療科より

1. 初診

当科を受診する時には診療情報提供書(紹介状)と母子手帳が必要です。時間をかけてお話しを聞き、診察をするので、時間に余裕をもって受診してください。脳波や画像検査は鎮静や睡眠が必要なので、日を改めて行うことがあります。発作的におこる症状を繰り返している場合は、受診前にその様子をスマートフォンなどで動画として記録していると診療の役に立つことがあります。
初診は全て予約制になっており、原則として申し込みから2週間以内に受診できるようにしています。新患日は月曜日・金曜日となっていますが、予約の状況により他の曜日でも受け付けができることがあります。新生児・乳児の疾患や発作性疾患などの場合は、できる限り数日以内に診療を行うようにしていますが、緊急性がある場合は、紹介していただく医療機関から当科の担当医師へ直接連絡してもらうようにしてください。

2. 再診

再診も全て予約制になっています。再来日は月曜~金曜日の毎日になっていますが、担当医により診察日が異なるので、予約変更を希望する場合はご確認ください。予約の変更やキャンセルはできるだけ早めにご連絡ください。

3. かかりつけ医

当院で専門医療を受けている患者さんには、風邪などの日常的な病気を診てもらったり、予防接種を受けたりするよう、かかりつけ医を持つことをおすすめしています。在宅医療が必要な患者さんは、日頃の健康管理が必要なので、訪問看護や訪問診療を受けるようにしていただいています。

主な対象疾患

主な対象疾患

  • ●てんかんおよびその他の発作性疾患(ウエスト症候群など各種てんかん・てんかん症候群、熱性けいれん、けいれん重積、失神など)
  • ●知的障害、行動および情緒障害、発達障害、神経発達症(知的発達症、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、学習障害、チックなど)
  • ●睡眠障害(夜驚症、ナルコレプシーなど)、頭痛(片頭痛、緊張型頭痛など)
  • ●先天異常症候群・染色体異常(ダウン症候群など)
  • ●遺伝性神経疾患(脆弱X症候群など)
  • ●神経発生異常(巨脳症、水頭症、小脳低形成、滑脳症など)
  • ●先天代謝異常(ミトコンドリア異常症、ムコ多糖症、白質ジストロフィーなど)
  • ●神経変性疾患(小脳萎縮症、大脳萎縮症など)
  • ●神経皮膚症候群(神経線維腫症1型、結節性硬化症など)
  • ●周産期神経系疾患(脳性麻痺、先天性サイトメガロウイルス感染症など)
  • ●神経系感染症(脳炎・脳症、インフルエンザ脳症、ヘルペス脳炎など)
  • ●自己免疫性神経疾患・感染後の神経障害(多発性硬化症、急性散在性脳脊髄炎など)
  • ●脳腫瘍
  • ●脳血管障害(脳梗塞、もやもや病、動静脈奇形など)
  • ●脊髄疾患(二分脊椎、脊髄空洞症など)
  • ●神経筋疾患(脊髄性筋萎縮症、先天性ミオパチー、重症筋無力症、筋ジストロフィーなど)
  • ●末梢神経疾患(遺伝性ニューロパチー、ギランバレー症候群など)
診療実績

診療実績

2020年4月~2021年3月

新患 674名(けいれん性疾患186名、発達遅滞173名など)
入院 407名(けいれん性疾患140名、発達障害・脳性麻痺等48名など)
  • ※新型コロナウイルス感染拡大のため、例年より大幅に減っています
医師紹介
名前 吉良 龍太郎
役職 てんかんセンター長、科長
専門分野 小児神経学、てんかん学
所属学会

日本小児科学会
日本小児神経学会
日本てんかん学会
日本神経免疫学会
日本神経感染症学会

主な資格等

小児科専門医
日本小児神経学会専門医
日本てんかん学会専門医・指導医

名前 赤峰 哲
専門分野 小児神経
所属学会

日本小児科学会
日本小児神経学会
日本てんかん学会
日本人類遺伝学会

主な資格等

小児科専門医
日本小児神経学会専門医

名前 松原 祥恵
専門分野 小児神経
所属学会

日本小児科学会

名前 上野 雄司
専門分野 小児神経
所属学会

日本小児科学会
日本小児神経学会

主な資格等

小児科専門医

役立つ情報のリンク

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