新生児科
- 当科について
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診療内容
入院業務
当院NICUに入院する赤ちゃんは、一般の開業産科医院で出生し呼吸管理や感染症の治療などが必要な正期産新生児、胎児期に心臓やその他の臓器に治療が必要と判断された児、在胎22週以降の早産児・低出生体重児など様々です。小児専門病院の特徴を生かし様々な診療科と協力して、赤ちゃんがご家族と自宅で生活できるように治療し退院支援を行っています。
外来業務
新生児科の外来は、当院NICUもしくは他地域のNICUを退院したお子様のフォローアップと、開業産科医院から紹介された新生児が診療の中心です。重篤な合併症を持つ新生児は、長期間にわたって成長発達経過をフォローし、必要時には他診療科や療育施設との連携を行っています。また、出生体重1500g未満の極低出生体重児は、長期にわたり成長発達のフォローアップを行います。
早産児(主に出生体重1,500g未満の児)においては、修正1歳6か月/3歳(新版K式)、6歳(WISC-Ⅳ)、9歳(必要に応じて)で発達検査を行っています。発達検査は、臨床心理士が行います。
科の特徴・特色
当科は、NICU(新生児集中治療室)21床とGCU(回復期病床)18床があり、年間400~450例の入院があります。当院NICUは大きく2つの役割があります。
1.福岡都市圏における新生児医療施設
当院は、地域周産期母子医療センターの認定を受け、地域の開業産科医院で出生し、呼吸補助が必要であったり、感染症が疑われたり、何らかの治療が必要と判断された赤ちゃんの診療を行います。当院にはドクターカー(救急車)があり、入院の依頼があった場合は、新生児迎え搬送を積極的に行っています。
2.高度専門病院としてのNICU
小児専門病院の特徴を生かし、あらゆる新生児疾患に対応しています。
入院の約40%が在胎37週未満の早産児です。在胎28週未満の超早産児や出生体重1,000g未満の超低出生体重児が年間20~30人入院し、人工呼吸を含めた集中治療を行います。500g未満の非常に小さなお子様も年数名入院があります。先天性心疾患は、年120 例前後が九州各県より集まります。産科、胎児循環器科、循環器科および心臓血管外科と連携して診療しています。先天性心疾患は、生後より重篤な症状を発症する場合が多く、生後より専門的な治療が必要となります。また、近年は胎児エコーによる胎児心臓病の診断技術も向上しており、早期にハイリスクの胎児心臓病のスクリーニング可能になりました。そのため、生後に心疾患が見つかり、状態が悪化して搬送される心疾患児の数は減少しました。胎児診断は、出生後の治療計画もあらかじめできるようになるため非常に有効です。しかし、出生前診断で見つかる心疾患は非常に救命が難しい症例でもあり、出生後に直ちに外科手術を行う必要がある場合もあります。 手術を要する入院は年間100例ほどあり、上記心臓血管外科に加え、別記対象疾患に記載しているように、小児外科、脳神経外科、泌尿器科、整形・脊椎外科、耳鼻いんこう科(気管切開等)と多岐にわたります。
高度な治療を乗り越えて退院したお子様の中には、退院後もご自宅で人工呼吸が必要であったり、口から食べられないためチューブによる経管栄養等の継続的医療が必要な子(医療的ケア児)がいます。こうしたお子様にも、総合診療科、小児神経科、呼吸器科、耳鼻いんこう科、小児外科など当院の多診療科に加え、地域の往診在宅医や訪問看護師、社会福祉行政機関などと連携してサポートを行っています。
診療科より
新生児疾患の病態解析は進み、医療技術は日々進歩していますが、新生児医療は「家族と一緒になって診療していく」ことを大切にしています。『カンガルーケア』『母乳栄養』『タッチケア』など、家族にできることは積極的に参加していただき、「ハート(温かみ)」のある医療現場を目指します。家族のもつ力を信じて尊重し、情報を共有、そして家族にこどものケアへの参加を推奨します。家族の絆が強まることで、NICU退院後の生活へスムーズに移行できることを期待します。
新生児医療は、命を助けるだけでなく、『intanct survival(後遺症なき生存)』を目標に日々の診療を行っていますが、様々な合併症を残すこともあります。そのようなお子様は、長期間NICUで過ごさないといけない場合もあります。NICUのベッドは慢性的に不足しており、突然の急患入院も日常茶飯事です。家族への配慮が足りない点や、紹介いただいた地域で治療を継続するための転院や面会時間の制限など、ご家族にはご迷惑をおかけするかもしれません。ご理解のほどよろしくお願いします。
- 主な対象疾患
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主な対象疾患
- ・早産児
- ・低出生体重児
- ・新生児仮死(低体温療法)
- ・呼吸窮迫症候群
- ・新生児一過性多呼吸
- ・胎便吸引症候群
- ・黄疸、先天性心疾患
- ・染色体異常・先天異常症候群
- ・小児外科疾患(鎖肛、腸回転異常症、先天性腸閉鎖など)
- ・脳外科疾患(脊髄髄膜瘤、水頭症など)
- ・先天性腎尿路異常(血液浄化療法、腹膜透析)
- ・性分化疾患
- ・整形外科疾患
- ・皮膚科疾患
- 診療実績
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診療実績
2023年4月~2024年3月
入院数 415名(院内出生251名、院外出生164名、1,000g未満 14名、1,000~1,499g 29名) ドクターカーによる新生児搬送 124件 手術症例 93件(心臓血管外科 55件、小児外科 25件、脳神経外科 7件、眼科(光凝固)3件、耳鼻いんこう科 0件、整形・脊椎外科 1件、泌尿器科 2件)
- 医師紹介
- 現在、新体制への移行に伴い、医師紹介ページの内容を順次更新しております。
ご不便をおかけしますが、何卒ご了承ください。






