福岡市立こども病院

2023年度

開催日程 年7回(4月~6月、9月~11月、2月)
  • ※ 6月と10月は「東部地区小児科医会」との合同開催です。
開催形式 Web開催(インターネット上でカンファレンス動画を期間限定で配信)

こども病院カンファレンス特設ページ

場所 2階 講堂
  • ※2023年度は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、講堂での開催を中止し、Web開催となっております。
時間 19:00~20:30
対象 医療に従事される方が対象のカンファレンスです。
参加費 無料
備考

閲覧には、パスワードが必要になります。
初回のみ申込みが必要です。
お申込みは下記のアドレスまでお願いいたします。

お問い合わせ先 【事務局】 福岡市立こども病院 こども病院カンファレンス担当
TEL:092-682-7000
E-mail:mos.k(at)fcho.jp
※ (at)は@に置き換えて下さい。

過去の講演会はこちら

開催回 講演内容
第343回
2023年04月18日
熱性けいれん(熱性発作)診療ガイドライン2023について(トピックス)

小児神経科:川上 沙織

熱性けいれんは有病率が9%程度で、小児期における最も一般的な神経疾患のひとつであり、その診療に関わることは非常に多い。2023年、熱性けいれん診療ガイドラインが8年ぶりに改定された。本カンファレンスでは新ガイドラインに基づいて、熱性けいれんの定義や初期対応、検査、治療について述べる。

母子感染サイトメガロウイルス(リフレッシュコース)

産科:中並 尚幸

サイトメガロウイルス(CMV)は世界中にみられるありふれたウイルスで、母子感染として知られるTORCHの一つである。本邦での先天性サイトメガロウイルス感染の発生頻度は0.31%約1/300人との報告があり、不顕性のこともあるが難聴や重度の後遺症を残すこともある。CMVは母子感染の原因として妊婦の認識が非常に低いことが指摘されている。CMV母子感染について当院での症例を提示し概説する。

開催回 講演内容
第344回
2023年05月16日
小児の口腔の診察のポイントについて(リフレッシュコース)

小児歯科:柳田 憲一

医科歯科連携により歯科に紹介される患児の中で、歯性感染を疑って紹介されてくる症例は少なくない。しかしながら口腔内に感染源と思わせる所見が乏しいことも少なくなく、原因が歯性なのかそうでないのかの診断がつきにくい症例も珍しくない。このような所見の乏しい口腔内において、感染源を検索するための診察のポイントについて解説をさせて頂きます。また、医科サイドより紹介の多い口腔に特有の疾患等についても紹介したいと思います。

福岡市立こども病院での1型糖尿病診療(リフレッシュコース)

内分泌・代謝科:古園 美和

小児・思春期における1型糖尿病患者では、適切な医学的管理に加え、社会生活における長期的支援が必要となる。今回、当院での1型糖尿病診療の概要、持続血糖モニターやインスリンポンプなどのデバイスについての基礎知識、糖尿病患児の養育における課題などをテーマに、小児・思春期糖尿病診療のコンセンサスを概説する。

開催回 講演内容
第345回
2023年06月20日
川崎病診療のDiagnostic (Therapeutic) Excellence(リフレッシュコース)

総合診療科:古野 憲司

川崎富作先生が、自験例50例の臨床的観察を発表してから56年が過ぎた。この間、治療成績は格段に進歩したが、未だに死亡例(第26回全国調査で2例)や冠動脈後遺症を残す症例(2.5%)がある。これらをゼロに近づけるためには、診断が遅れないことと緻密な治療戦略が重要である。当院に入院した川崎病症例を振り返りながら、Diagnostic(Therapeutic)Excellenceを目指すための方策について、皆様と議論したい。

就学支援事業について(リフレッシュコース)

耳鼻いんこう科:原田 恭子(言語聴覚士)

就学期を迎えるにあたり、さまざまな原因から、学校生活や学習場面で特別な支援や配慮を必要とする子どもたちがいます。そのため、各自治体において、子どもたち一人一人が持つ力を伸ばしていくために、いろいろな学びの場が用意されています。「就学相談会」は、その学びの場の扉を開く、はじめの一歩になります。今回は、福岡市の就学支援事業について、福岡市の特別支援教育の現状やまた若干の周辺地域の状況も踏まえてお話しする予定です。

開催回 講演内容
第346回
2023年09月19日
先天梅毒(リフレッシュコース)

 新生児科:芹田 陽一郎

梅毒感染が増加傾向にある。2012年頃までは年間約600~800例程度の報告であったが、2013年以降右肩上がりに増加を続け、2022年には13000例を超えた。罹患した母体から胎児に感染する先天梅毒も、2000年代の報告は年間10例未満であったが2018年以降は20例前後で推移しており、さらなる増加が懸念されている。母子感染の予防には早期発見と適切な治療が有効だが、未治療もしくは治療不十分な梅毒合併妊娠では多彩な症状を呈する可能性があり、適切な評価及び全身管理を要する。

小児眼科診療(リフレッシュコース)

眼科:天野 佑理

人間の視覚感受性期は限られているため、視力の健常な発達のためには、異常を早期に発見し治療することが重要です。今回は、弱視の原因になりうる屈折異常や斜視、眼瞼内反、眼瞼下垂など、小児一般診療でも遭遇しやすい疾患を主体にして、当科での診断、検査、治療のご紹介も併せてお話しします。

開催回 講演内容
第347回
2023年10月17日
ネコひっかき病ってどんな病気?(リフレッシュコース)

小児感染免疫科:小野山 さがの

ネコひっかき病は、名前の通りネコの咬傷やひっかき傷が原因となる細菌感染症である。引っ掻かれた局所の皮膚症状と所属リンパ節腫大が主な症状で、多くは数か月で自然治癒する。稀に、感染が肝臓、脾臓、眼球、骨、中枢神経に播種し、重篤となることがあり注意が必要である。明熱を呈しリンパ節腫脹はなかった4歳女児の症例を提示し、疾患について解説する。

手指の先天異常について(リフレッシュコース)

整形・脊椎外科:石川 千夏

手指の先天異常は、母指多指症、合指症、裂手症、絞扼輪症候群や橈側列欠損など多岐にわたり、年間約100例の新患が受診する。最も頻度の高い母指多指症は1000出生に0.5~1人とされ、比較的頻度が高い。機能や外観について不安を抱える保護者へ、適切な治療と予後を早期に説明することが大切である。今回、代表的な手の先天異常について、当院で施行した手術療法を、その後の経過まで含めて紹介する。

開催回 講演内容
第348回
2023年11月21日
食物アレルギー予防のための10か条(リフレッシュコース)

アレルギー・呼吸器科:長澤 功多

食物アレルギー患者は増加の一途をたどっている。以前の食物アレルギー診療では症状の誘発や血液検査での感作があれば除去として耐性獲得を待つことが一般的であったが、最近は経口免疫寛容の誘導を目的に出来るだけ早期に食物経口負荷試験により安全摂取可能量を評価して積極的に摂取を進めるようになって来た。また、疫学研究などから明らかになった発症リスクをもとに発症予防を目的とした臨床研究もさかんに行われている。本講演では、食物アレルギーについて概説し、小児に関わるすべての方に実践してほしい食物アレルギー予防のための10か条を提案する。

小児における弁疾患の外科治療(トピックス)

心臓血管外科:細田 隆介

小児における弁疾患の外科治療では、対象疾患、弁形態などから、手術手技自体は多岐にわたる。小児患者では、年齢、体格、さらには今後の成長を考慮した上で、適切なタイミングで適切な術式を選択しなければならない。当院で実際に行われている外科治療から最新のトピックスまで含めて紹介する。

開催回 講演内容
第349回
2024年02月20日
こどもの外科救急(リフレッシュコース)

集中治療科:鉄原 健一

外傷、熱傷、中毒のような外因系で外来を受診する小児は多い。頭部外傷ではPECARNルールの使用が推奨されるが注意点はなにか、どのようなときに骨折を疑うか、熱傷の初期対応、中毒の注意点などについて解説したい。

日常診療で遭遇する小児泌尿器疾患(リフレッシュコース)

泌尿器科:赤峰 翔

「先生!おちんちんの皮がむけません!」、「お風呂では剥いて洗ったほうがいいの?」、「サイズが小さいですが大丈夫?」、「おちんちんが埋もれています、おしっこできてますか?」、「タマ(精巣)がありません!」「ふくろ(陰嚢)の中にたま(精巣)が3つあります!」などなど…外来診察や乳幼児健診の時にご家族に相談されて困ったことはありませんか?
今回は日常診療で先生方がよく遭遇するであろう小児泌尿器疾患についてお話させていただきます。

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